ダットサンフェアレディ2000のモデル概要

ダットサンフェアレディは現在でも続くフェアレディZの元祖として知られていますが、初代は1960年にフェアレディ1200として発表されています。ちなみにフェアレディという車名はミュージカル「マイ・フェア・レディ」に由来するもので、当時日産の社長だった川又克二氏が渡米した際に、ブロードウェーでミュージカル「マイ・フェア・レディ」を観覧し感銘を受けたことからの命名されたという事が有名なエピソードとなっています。このダットサンフェアレディ1200は1962年までに505台を生産して終了し、ダットサンフェアレディSP310にバトンタッチします。

ダットサンフェアレディSP310は、1961年の東京モーターショーで「ダットサン・フェアレディ1500」として発表されます。車体はダットサントラックを流用していますが、前後のサスペンションの間にX型の補強メンバー入れて剛性が高められました。

1965年5月には、エンジンを1.5リッターから1.6リッターに拡大させたダットサンフェアレディ1600が発売されます。エンジンだけでなく、トランスミッションや車体なども改良され、フロントブレーキがドラムブレーキからディスクブレーキに変更され、ギアボックスも強化されました。ちなみに車体はダットサンフェアレディ1600の発売1か月前に発売された「シルビア」と共通になっています。

そして最終系となるダットサンフェアレディ2000(SR311)が、ダットサンフェアレディ1600(SP310)に追加される形で1967年3月に発売されます。ソレックスキャブレター2基を備えた1,982cc直列4気筒SOHCのU20型エンジンと、5速トランスミッションを搭載し最高速度は205km/hを誇りました。これは国産初の200km/hオーバーカーとなり、大きな注目を浴びました。1967年11月にはマイナーチェンジが行われ、安全性を高める為にダッシュボードがウレタン製に変更され、さらにフロントスクリーンの高さが変更されています。ちなみに1967年10月の前期モデルはローウィンドスクリーン、1967年11月以降の後期モデルはハイウィンドスクリーンと呼ばれています。
レースシーンでも活躍し、1967年、1968年の「日本グランプリ」ではGTクラスにてフェアレディ2000が2年連続で1-2-3フィニッシュを飾っています。さらに1969年の「日本グランプリ」優勝しました。

ダットサンフェアレディ2000(SR311)は、1969年に後継モデルである「ダットサンフェアレディZ(S30)」が発表されたのに伴い生産を終了しています。

ダットサンフェアレディは、ライトウェイトのロードスタースポーツカーとしてライバルである英国勢と北米市場において対等に戦い、成功したモデルです。性能面だけでなく車体やパーツの耐久性も優れていますが、クラシックカーとなった現在ではパーツの供給体制は整備されておらず調達に非常に苦労します。一部のパーツは、現在も日産ディーラーから調達可能ですが、大半はヤフオクなどでの個人間売買が中心となります。

①ダットサンフェアレディSP310の価格相場


ダットサンフェアレディは北米でも人気があり、2009年頃から価格は上昇しています。日本のクラシックカーは部品供給体制が悪く、コンディションの悪い個体はレストアに時間と資金を要す為、価格は横ばいになっています。一方でコンディションの良い個体については価格が高騰し、現状欧米では$25,700-45,500で取引されています。日本では平均的なコンディションのSP310は200-300万円が中心価格帯となっています。

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《HAGERTY情報》 2017年1月時点

コンディション1(Concours) $42,700~45,500
コンディション2(Exellent) $25,700~29,300
コンディション3(Good) $13,000~14,000
コンディション4(Fair) $7,900~9,800

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ダットサンフェアレディSP310の詳細スペック

《販売期間》1966-1970年
《乗車定員》3名
《ボディスタイル》2ドアロードスター
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒OHV 1,488cc
《最高出力》71ps/5,000r.p.m
《最大トルク》11.5kgm/3,200r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,910×1,495×1,275
《車両重量(kg)》870
《最高速度》150km/h
《生産台数》-台

②ダットサンフェアレディSR311の価格相場

日本のクラシックカーの代表的なモデルとして人気があり、2013年頃から価格は上昇しています。近年の世界的なクラシックカー価格の高騰により日本のクラシックカーにも注目が集まった関係で、コンディションの良い個体は非常に高騰しました。ちなみに日本のクラシックカーは部品供給体制が悪い為、コンディションの悪い個体はレストアに時間と資金を要す事からコンディションの良い個体から価格が上昇していきます。実際、日本では平均的なコンディションのSR311で300-400万円が中心価格帯となっており、人気の前期型ローウィンドスクリーンのSR311に至っては600-800万円の価格で取引されています。ちなみに輸出用の左ハンドル車(SRL311)も多く存在していますが、右ハンドル車のSR311の方が若干高値で取引されています。

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《HAGERTY情報》 2017年1月時点

コンディション1(Concours) $48,500~61,300
コンディション2(Exellent) $35,900~43,500
コンディション3(Good) $16,500~25,000
コンディション4(Fair) $9,500~19,000

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ダットサンフェアレディSR311の詳細スペック

《販売期間》1967-1970年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアロードスター
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒OHV 1,982cc
《最高出力》145ps/6,000r.p.m
《最大トルク》18.0kgm/4,000r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,910×1,495×1,300
《車両重量(kg)》910
《最高速度》205km/h
《生産台数》-台

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