ロータスヨーロッパのモデル概要

ロータスヨーロッパは、ロータスの量産スポーツカーとして成功したロータスセブンの後継モデルとして開発され、1966年に販売が開始されます。

ルノー16エンジンをミッドシップに配置した車体の上に、非常に軽いファイバーグラス製ボディが搭載されたロータスヨーロッパは、車両重量がわずか600kg程度になっています。その結果、軽量化の為にはめ込み式の窓となり、座席も調整不可能となっており、ドライバーの快適性は犠牲となっています。

1968年にシリーズ2に移行すると、フレームは接着するのではなく、ボルト締めに変更となります。また北米での販売は1969年に1,565ccのルノーエンジンで開始されています。

1971年にロータスは105馬力のフォード1,588 ccツインカム4気筒エンジンを搭載したシリーズ3に移行します。。加速性能も大幅に向上し、最高速度は117マイルに達しました。そして後部の視界を改善する為にセイルパネルをカットし、フロントにスポイラーを取り付けました。

そしてロータスヨーロッパの最終形は、ロータスエランスプリントの126ビッグバルブ「ツイン・カム」を搭載したロータスヨーロッパスペシャルでした。5速トランスミッションが組み合わされ最高速度は125mphまで向上しました。

ロータスヨーロッパの軽量ボディは非常に壊れやすく、またスチール製のフレームは錆びやすい傾向にあります。その為、素性のわかったコンディションの良い個体を選ぶ事が非常に重要で、結果として最もお金のかからない事になります。搭載されているルノー16エンジンのパーツはほとんど市場に出回っていない為、苦労します。


①ロータスヨーロッパS1の価格相場

最初期モデルであるシリーズ1は継続的に価格上昇を続けていますが、そのスピードは緩やかです。現在欧米では$9,800-29,300の相場となっており、日本でも300万円程度の予算で探せるようです。

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コンディション1(Concours) $29,300
コンディション2(Exellent) $24,800
コンディション3(Good) $14,500
コンディション4(Fair) $9,800

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ロータスヨーロッパS1の詳細スペック

《販売期間》1966-1968年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒OHV 1,470cc
《最高出力》82hp/6,000r.p.m
《最大トルク》10.6kgm/4,000r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,975×1,638×1,067
《車両重量(kg)》610
《最高速度》185km/h
《生産台数》-台

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②ロータスヨーロッパS2の価格相場

シリーズ2もシリーズ1と同様の価格水準で推移をしています。欧米では$8,500-27,300の相場となっています。

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コンディション2(Exellent) $19,600
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ロータスヨーロッパS2の詳細スペック

《販売期間》1968-1971年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒OHV 1,470cc
《最高出力》80hp/6,000r.p.m
《最大トルク》10.6kgm/4,000r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,975×1,638×1,067
《車両重量(kg)》660
《最高速度》185km/h
《生産台数》-台

③ロータスヨーロッパツインカムの価格相場

ツインカムモデルは、ベースモデルであるシリーズ1、2に比べて高値で取引されており欧米では$12,200-38,700の相場となっています。継続的に価格上昇しており、今後も上昇が続きそうです。

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《HAGERTY情報》 2017年1月時点

コンディション1(Concours) $38,700
コンディション2(Exellent) $29,200
コンディション3(Good) $18,300
コンディション4(Fair) $12,200

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ロータスヨーロッパツインカムの詳細スペック

《販売期間》1972-1974年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒OHV 1,588cc
《最高出力》105hp/5,500r.p.m
《最大トルク》14.9kgm/4,000r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,975×1,638×1,067
《車両重量(kg)》711
《最高速度》-km/h
《生産台数》-台



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