アバルト750レコルトモンツァのモデル概要

アバルトは、フィアットをベースとしたチューニングメーカーとして現在も有名な自動車メーカーですが、1959年に発売された750レコルトモンツァは、ピニンファリーナが設計したZagato製のチューブラフレームにフィアットからエンジンとギアボックスだけをコンポーネントとして調達し、そこに空力性の高いファストバックボディーを搭載したオリジナル性の高いモデルでした。

このAbarth 750 Record Monza(モンツァ・レコードとも呼ばれています)は、当時のスピード・レコードを壊し、750cc未満のレースで勝利するために特別に開発されたモデルです。750レコルトモンツァのアルミボディはハンドメイドで造られており、エンジンは後部に取り付けられ、後輪を駆動する4速マニュアルトランスミッションに接続されています。サスペンションはフロントは板バネ、リアはコイルスプリングを採用しています。また、内装はスパルタンで2シーターにフルセットのケージが組まれており、まさにレーシングカーといったところでした。

アバルト750レコルトモンツァは、1959年のセブリング12時間レースで元米国大統領の息子フランクリンD.ルーズベルトJr.がオーナーを務めるチームルーズベルトがクラス4位を獲得し、他にもアメリカやヨーロッパで数多くの勝利を収め、成功したレースキャリアを獲得しました。

アバルト750レコルトモンツァを購入する際には、レースにも多く使用されるモデルでもあり、オリジナル性どこまで維持されているかをしっかり確認した上で購入する事が重要です。一部、後から入手する事が非常に難しいパーツもあり、オリジナル性が低い個体を復元するには非常に手間と時間と費用が掛かります。

アバルト750レコルトモンツァの価格相場

アバルト750レコルトモンツァは多少の価格下落はありましたが、大きなトレンドとしては価格上昇傾向にあります。実際、直近10年間でおよそ2倍の価格相場まで上昇してきました。アバルトは熱狂的なエンス―ジャストが世界中に存在する事が有名なメーカーであり、アバルトのモデルはいつの時代にも一定のニーズが存在しています。アバルト750レコルトモンツァは、そのような安定したニーズと決して多くない生産台数からくる希少性に支えられた価格相場となっているようです。現在では欧米相場で$59,500-160,000となっています。
また、アバルト750レコルトモンツァは日本でも人気があるモデルですので、しばしばクラシックカーイベントでも雄姿を見ることが出来ます。

《HAGERTY情報》 2018年10月時点

コンディション1(Concours) $160,000
コンディション2(Exellent) $125,000
コンディション3(Good) $88,700
コンディション4(Fair) $59,500

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アバルト750レコルトモンツァの詳細スペック

《販売期間》1958-1959年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒DOHC 747cc
《最高出力》57hp/7,000r.p.m
《最大トルク》-kgm/-r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,470×1,350×1,140
《車両重量(kg)》540
《最高速度》190km/h
《生産台数》-台

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