ヒーレー シルバーストーンのモデル概要

ヒーレーシルバーストーンは、1930年代にラリーで活躍したドライバーのドナルド・ミッチェル・ヒーレーが1945年に興したドナルドヒーレーモーターカンパニーの最初の市販車として世に登場します。

トライアンフ社でジェネラルマネージャーとしてスポーツカーの開発に携わっていたドナルドヒーレーは、過激なスポーツカーとしてヒーレーシルバーストーンを開発します。自社開発のシャシーにライレー社が開発した直列4気筒2,443ccエンジンを載せ、足回りは独立フロントサスペンションを採用しています。ボディはサイクルフェンダーを搭載したフォーミュラーカーのようなデザインで、ラジエータグリルの後ろにヘッドライトが取り付けられた特徴的な外観でした。さらにスペアタイアをリアバンパー部分に収納し、バンパー機能を兼ねたデザインが、独特な雰囲気を醸し出しています。ちなみにこの特徴的でレーシーなボディはアルミ製で、十分な軽量化が行われています。

ヒーレーシルバーストーンは、その高い運動性能によりレースシーンでも活躍しました。ドナルドヒーレー自身でもレースに参戦しており、コ·ドライバーのイアン·アップルヤードと共に、1949年のアルパインラリーでクラス別と総合の両方で第2位を獲得しています。他にも数々のレースで勝利を納め、多くの名声を得ています。

ヒーレーシルバーストーンは世界中に熱心なファンを持ちながらも、生産台数は106台と極めて少なく、現存数は70台程度とされている貴重なクラシックカーです。現在はコレクターズアイテムとなっており、世界中で取り引きされています。

ヒーレー シルバーストーンの価格相場

ヒーレーシルバーストーンは、2007年頃から価格が上昇しており、現在でもその勢いは止まりません。多くのクラシックカーが2015年をピークにして価格が下落しましたが、ヒーレーシルバーストーンはその影響を全く受けていません。ヒーレーというマイナーな自動車メーカーということから投機的なバイヤーの投資対象にならなかったことが大きな要因と考えられますが、他にも極めて少ない生産台数や自動車としての高い運動性能、さらにミッレミリア等のラリー、レースイベントにもエントリー可能なことから底がたい人気が価格相場を支えています。現状、欧米相場で$102,000-220,000となっております。現存数が70台程度と言われているため、なかなか販売情報が出ないモデルです。

《HAGERTY情報》 2018年8月時点

コンディション1(Concours) $220,000
コンディション2(Exellent) $183,000
コンディション3(Good) $133,000
コンディション4(Fair) $102,000

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ヒーレー シルバースト―ンの詳細スペック

《販売期間》1949-1951年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアオープン
《エンジンタイプ》直列4気筒DOHV 2,443cc
《最高出力》104ps/4,500r.p.m
《最大トルク》-kgm/-r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》4,200×1,600×-
《車両重量(kg)》930
《生産台数》 106台

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