BMW507のモデル概要
1954年のニューヨーク・オートショーでメルセデスベンツが発表した300SLに衝撃を受け、ライバルであるBMWは300SLに対抗するスポーツモデルの開発を決意します。
一方、北米市場ではメルセデスベンツ300SLや190SLを北米で販売し大成功したマックスホフマンが、BMWに対し、メルセデス300SLとMG・トライアンフの中間価格帯のスポーツカーを北米市場に導入するように進言したことからBMWは本格的にBMW507の開発をはじめました。
外装はアルブレヒト・グラーフ・ゲルツがデザインしたグラマラスなボディを纏い、V8 3.2Lエンジンを搭載しキャブレターも2基搭載する事で150HP/5000r.p.mを発生させた高性能スポーツカーとなったBMW507は、1955年9月のフランクフルト・ショーで発表されました。しかし、発売された価格は当初予定されたいた販売価格の2倍近くになってしまい、さらに生産の遅れも発生した事から結果として252台の販売に留まりました。
BMWとしては、非常に苦い思いをしたモデルですが、逆に現在では非常に希少性の高いモデルとなり、BMWの伝説的なスポーツカーとなっています。
BMW507の価格相場
BMWを代表する名車である507は高価格で取引されるクラシックカーの条件を全て満たしているといっても過言ではない為、昔から5,000万円から1億円の価格帯のモデルとされてきました。しかし、近年のクラシックカーの急騰により、価格は2倍以上に上昇しています。現在も高騰したままの価格での取引となっており、生産台数も極めて少ない為、今後も価格が暴落する可能性は極めて低いと考えられます。
コンディション1(Concours) $2,250,000~2,400,000
コンディション2(Exellent) $1,900,000~2,100,000
コンディション3(Good) $1,650,000~1,850,000
コンディション4(Fair) $1,300,000~1,450,000
BMW507の詳細スペック
《販売期間》1956-1959年
《デザイン》アルブレヒト・フォン・ゲルツ
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアロードスター
《エンジンタイプ》V型8気筒OHV 3,168cc
《最高出力》150ps/5,000r.p.m
《最大トルク》14.5kg-m/3,200r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》4,380×1,650×1,300
《車両重量(kg)》1,220
《最高速度》200km/h
《生産台数》252台
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