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【フェラーリ テスタロッサ】コンディション別の相場価格(2022年11月時点)
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【フェラーリ テスタロッサ】過去5年間の販売価格の推移
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フェラーリ テスタロッサのモデル概要
フェラーリ テスタロッサは、フェラーリ512 BBiの後継として、1984年のパリモーターショーで発表されたモデルです。モデル名の「テスタロッサ」は、「赤い頭部」を意味し、1950年代後半のレースシーンで大活躍した「フェラーリ250 テスタロッサ」から引き継いでいます。このフェラーリ テスタロッサが販売された1980年代後半は、ちょうど日本ではバブル景気真っ只中で、多くのテスタロッサを国内で見ることが出来ました。一方、日本以外でも販売は好調で、1991年の生産終了までに世界で累計7,000台以上が販売されています。
フェラーリ テスタロッサの開発とメカニズム
当時、フェラーリ 365GT4/BBから始まる、ベルリネッタ・ボクサーシリーズ(※フェラーリの中で、モデル名にBBが付くモデル。ベルリネッタは、クーペボディ、ボクサーは、水平対向エンジンという意味)は、1973年の発売から10年以上が経過し、時代遅れになっていました。そこでフェラーリ社では、1980年代のフェラーリを牽引する新しいモデルを作る為、テスタロッサの開発をスタートします。
まず、パワーユニットとして、ベルリネッタ・ボクサーシリーズで10年以上改良を重ねてきた水平対向エンジンをベースに、4バルブ化した12気筒の水平対向エンジンが開発されました。そして、このエンジンをフェラーリ 512BBのホイールベースを50mm延長して開発した、鋼管スペースフレームに縦置きしています。(ちなみに、テスタロッサのエンジンには、車名のとおり真っ赤なヘッドカバーが取り付けられています。)エンジンオイルの潤滑方式はドライサンプで、9.3の圧縮比と、ボッシュ Kジェトロニック、マニエッティ マレッリ社製のMED120Bによる電子制御点火システムが組み合わされました。その結果、メーカー公表の性能値は、最高速度が290km/h、0→400m加速が13.6秒、0→100km/h加速が5.8秒という、フェラーリのフラッグシップにふさわしい動力性能を発揮しました。一方、足回りは、リアサスペンションに独立型の不等長ウィッシュボーンとコイルスプリングが採用されています。
ワイド&ローの迫力のあるボディデザイン
フェラーリ テスタロッサのボディデザインは、ピニンファリーナ社のエマヌエーレ・ニコジアが担当しました。フェラーリ テスタロッサは、当時のクルマとしては類を見ないレベルのワイド(全幅1976mm)&ロー(全高1130mm)のシルエットになっており、そこにドアからリアフェンダーにかけての深いスリットが加えられています。この大きなスリットは、スリットの先にサイドマウントされたラジエターを冷却する為のデザインです。それゆえ、トレッド(左右の車輪の距離)は、フェラーリ 512BBと比べて、フロントは12mmしか全幅が広がっていない一方で、リアは105mmも拡幅されており、ボディのワイド感を強調していました。
もうひとつ外観上で特徴的だったのは、空力的に断面を考慮して2本の長いステーで支えられたドアミラーで、当初は運転席側のAピラーにだけ装着されていました。しかし、これはデザインバランスを崩すと不評となっていた為、1986年のマイナーチェンジ時に変更され、左右同じドアミラーが付けられるようになりました。なお、フェラーリ テスタロッサは、生産期間7年の中で、外観上の変更はドアミラーのみで、その他に大きな変更はありませんでした。
フェラーリ テスタロッサの諸元表・スペック
販売期間 | 1984-1992年 |
---|---|
生産台数 | 7,177台 |
ボディスタイル | 2ドアクーペ |
サイズ(全長×全幅×全高) | 4,485mm×1,976mm×1,130mm |
車両重量 | 1,506kg |
エンジンタイプ | 水冷180度V型12気筒DOHC 4,942cc |
最高出力 | 390hp/6,300r.p.m |
最大トルク | 50.0kgm/4,500r.p.m |
ミッション | 5速MT |
駆動形式 | FR |
サスペンション | リア:独立型不等長ウィッシュボーン+コイルスプリング |
最高速度 | 300km/h |
バイヤーズガイド
フェラーリ テスタロッサの購入の際に気を付けるポイント
フェラーリ テスタロッサは、現在では生産から30年以上が経ち、クラシック・フェラーリの仲間入りをしています。その為、フェラーリ社の認定制度であるフェラーリ・クラシケの対象となっています。しかし、フェラーリ・クラシケの認証を受けるのは非常に難しく、多くのテスタロッサがフェラーリ・クラシケの認定を受けていません。それゆえ、フェラーリ・クラシケを取得している個体は、非常に高額となります。
ただ、現実的には、フェラーリ・クラシケを取得していない車両の中から探す事になると思いますので、個体を見極める目利きが必要です。車体のコンディションはもちろんのこと、整備記録や所有者歴などを確認する必要があります。フェラーリ・テスタロッサは、コンディションの悪い個体も多く、購入後に思いもよらない高額な修理代がかかる事があります。それを回避する為に、相場価格よりも高額な個体を購入する事を強くお勧めします。その方が、結果としてメンテナンス代も抑えられますし、全体的なコンディションバランスも良い為、リセールの際も評価が高くなります。結果として割安の買い物になる事が多いです。
また、フェラーリ テスタロッサは、一般的に考えられるミッドシップ・スポーツカーの性格というよりは、グランツーリスモ的なハンドリングですので、その点も理解して購入しないと後悔します。さらにクラッチも重く、運転席とクラッチ位置もバランスが悪い為、実際に運転出来るかも含めて、入念にチェックした方が良いモデルとなります。
購入車両の探し方
販売されている個体は非常に少ないのですが、まずは大手販売サイトや個人売買の仲介サイトで現在販売中の車両をチェックします。
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