フィアット 500 チンクェチェントのモデル概要
1957年に発売されたフィアット500は当時ドイツの国民車として大成功していたフォルクスワーゲンのイタリア版ライバル車として開発されました。
一般的にチンクエチェントと呼ばれているこのモデルは、正式にはNuova 500というモデル名となっており、このNuova は新しいという意味です。それは1936年に発売されたフィアットトッポリーノが500の名称を使用しており、その後継モデルの為、このような名前がつけれらました。
フィアットNuova 500は2シータ―のコンパクトなボディに13馬力を発生させる479ccの小さなエンジンを搭載しています。ギアボックスはシンクロされていないため、シフトチェンジにはダブルクラッチが必要で運転に技術を要します。また、最高速度は50mphとなっていました。1960年にはフィアット500Dにマイナーチェンジが行われ、小さい後部座席が追加し4シータ―化され、エンジンサイズも499ccに拡大しています。それに伴い最高出力も17馬力に拡大しますが、加速性能はまだまだ0-50マイルに59秒かかるレベルでした。ボディはバックウィンドウが固定され、ソフトトップはウィンドウの上端にのみ開いた形になりました。そして1965年にはフィアット500Fにマイナーチェンジされ、前部ヒンジ式のドアとインテリアが変更されています。
フィアット500を購入する際は、パーツの供給は特に問題ありませんがボディのコンディションは特に注意が必要です。もともと大衆車の為、丁寧に保管されてきた個体は非常に少なく、出来るだけ錆やフロアの鎖がない個体を選んでください。
①フィアット500の価格相場
2011年頃に大きく価格が上昇しましたが、それ以降は横ばいで推移しています。現在は欧米相場で$9,200-32,800になっています。
《HAGERTY情報》 2017年9月時点
コンディション1(Concours) $32,800
コンディション2(Exellent) $23,700
コンディション3(Good) $17,000
コンディション4(Fair) $9,200
フィアット500の詳細スペック
《販売期間》 1957-1968年
《乗車定員》 2-4名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列2気筒OHV 479cc
《最高出力》 500:16.5hp/4,000r.p.m、 500F:18.0hp/4,600r.p.m、500R:18.0hp/4,000r.p.m
《最大トルク》 500:3.05kgm/3,400r.p.m、500F:3.10kgm/2,200r.p.m、500R:4.00kgm/2,500r.p.m
《ミッション》 4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》 500:2,970×1,320×1,325、500F:2,970×1,320×1,335、500R:3,070×1,380×1,335
《車両重量(kg)》500:470、500F:520、500R:595
《最高速度》 80km/h
《生産台数》 -台
②フィアット500ジョリー
2088年頃に一度価格が上昇し、その後ゆるかに上昇傾向となっています。その中でもコンクールコンディションの個体は着実に価格が上昇してきています。現在は欧米相場で$32,400-90,800になっています。
《HAGERTY情報》 2017年9月時点
コンディション1(Concours) $90,800
コンディション2(Exellent) $58,400
コンディション3(Good) $43,700
コンディション4(Fair) $32,400
フィアット500ジョリーの詳細スペック
《販売期間》 1957-1965年
《乗車定員》 4名
《ボディスタイル》 オープン
《エンジンタイプ》 水冷直列2気筒OHV 479cc
《最高出力》 16.5hp/4,000r.p.m
《最大トルク》 -
《ミッション》 4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》 2,970×1,320×1,323
《車両重量(kg)》 485
《最高速度》 105km/h
《生産台数》-台
DeNAが運営する頭金0円、車検/保険料などが全てコミコミの月額定額カーリース【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】で車のサブスクを検討してみる>>