オースティン ミニ カントリーマン/モーリス ミニ トラベラーのモデル概要

オースティンミニ・カントリーマンは、1960年9月にミニシリーズ2番目のバリエーションとしてモーリス・ミニ・トラベラーと共にデビューします。ヨーロッパではサルーンの次に需要の高いのがこのようなエステートモデルで、BMCでもそれまでにオースティンA40やモーリス・マイナーのエステートが存在していました。
ミニカントリーマンとトラベラーは、エンブレムやフロントグリルのデザインなどが異なる以外は全て同じ車で、ミニ・バンをベースに作られています。そのため全高が20mm低い(ルーフベンチレーションが付かないため)以外はミニ・バンと同じサイズとなっており、観音開きのリアゲートと2分割のバンパーを持つスタイリングもほぼバンと同じです。
一方、ミニ・バンとの最も大きな違いは、荷室の引き違い式の大きな窓と内装です。内装は、室内全面にカーペットが敷かれ、折り畳み式のリアシートが備えられています。また、ボディサイドとリアの外装にはウッドのフレーミングが取り付けられており、可愛らしいエステートモデルをさらに魅力的なルックスへと演出しています。
ちなみにデビュー当初は輸出がメインとなっており、その輸出用モデルではウッドフレームが付かないオールスティール仕様でした。その後、間もなく国内販売が開始されると、ウッドフレーム付きのデラックス版が登場します。それ以降は輸出、国内向けともにオールスティール仕様とウッドフレーム付きデラックス版の2ラインナップで販売されていた為、現在でも両方の仕様が存在しています。

マーク2へのマイナーチェンジ

1967年9月に、ミニ・サルーンがボディを改良したマーク2モデルへモデルチェンジすると、ミニ・カントリーマン/ミニ・トラベラーもマーク2へとマイナーチェンジが行われました。
まず、ボディ関係ではカントリーマンのフロントグリルがサルーン同様の横バー型のデザインに変更されます。一方、トラベラーはマーク2となっても今までの格子状グリルを踏襲しました。またエンブレムは、マーク2からオースティン、モーリス共に丸型となっています。サルーンではマーク2になり、テールランプが大型化されましたが、ミニ・カントリーマン/ミニ・トラベラーは元のままで変更されませんでした。
エンジンユニットは、マーク2へのモデルチェンジに際し、従来の848ccユニットから998ccに変更されています。この998ccエンジンは8.3の圧縮比とSUキャブレター1基の組み合わせにより、38PS/5250r.p.mを発生します。そしてトランスミッションは4段マニュアルの他にも7ポジションの4段オートマティックもオプションで選べるようになりました。
こうしてパワーのある998ccエンジンを搭載したカントリーマン/トラベラーの人気は以前にも増して高いものになり、最終的には20万台あまりものエステートモデルが販売されています。そしてマーク2の生産は1969年11月まで行われ、その後はミニ・クラブマン・エステートにモデルチェンジされました。

①オースティン ミニ カントリーマン マークⅠの価格相場

オースティンから発売されたミニ・カントリーマンの価格は、ここ数年横ばいが続いており、良い意味でも悪い意味でも相場は安定的です。コンディションの良いモデルは、国内でも海外でもおよそ300-400万円といった水準です。またイギリス車に全般的に言える事ですが、自らクルマを整備してガレージライフを楽しむエンスージャストが多い事もあり、フェラーリなどのように経済情勢によって価格が大きく変動することはありません。その為、相場を気にせず安心して愛車と向き合えるモデルと言えるでしょう。

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《HAGERTY情報》 2021年1月時点
コンディション1(Concours) $31,300
コンディション2(Exellent) $21,800
コンディション3(Good) $17,200
コンディション4(Fair) $12,800

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オースティン ミニ カントリーマン マークⅠの詳細スペック

《販売期間》 1960-1967年
《乗車定員》 4名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列4気筒OHV 848cc
《最高出力》 34ps/5,500r.p.m
《最大トルク》 6.1kgm/2,900r.p.m
《ミッション》 4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》 3,300×1,410×1,360
《車両重量(kg)》 660
《最高速度》 -km/h以上
《生産台数》 -台

②モーリス ミニ トラベラー マークⅠの価格相場

モーリスミニ・トラベラーは、基本的にオースティンミニ・カントリーマンと同じクルマのため、価格相場にも大きな違いはありません。どちらのモデルにするかは、購入者の好みで良さそうです。

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モーリス ミニ トラベラー マークⅠの詳細スペック

《販売期間》 1960-1967年
《乗車定員》 4名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列4気筒OHV 848cc
《最高出力》 34ps/5,500r.p.m
《最大トルク》 6.1kgm/2,900r.p.m
《ミッション》 4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》 3,300×1,410×1,360
《車両重量(kg)》 660
《最高速度》 -km/h以上
《生産台数》 -台

③オースティン ミニ カントリーマン マークⅡの価格相場

オースティンミニ・カントリーマンは、1967年のマイナーチェンジでマーク2に以降しましたが、クラシックカー市場では初期型のマーク1との価格差はほぼありません。マーク1同様に近年の価格相場は非常に安定しており、大きな価格上昇も下落もありません。歴史的にベストセラーとなったミニの中でもカントリーマンは非常に人気のモデルでありますので、今後も安定的に需要は続きそうです。ただ、生産台数が多い為、モデル全体的での大幅な価格相場の上昇はあまり期待出来ませんが、その一方で、その人気からコンディションの良い個体については、取引相場よりも高値で売買がされていくことにはなりそうです。

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コンディション1(Concours) $31,000
コンディション2(Exellent) $21,600
コンディション3(Good) $17,000
コンディション4(Fair) $12,700

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オースティン ミニ カントリーマン マークⅡの詳細スペック

《販売期間》 1967-1969年
《乗車定員》 4名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列4気筒OHV 998cc
《最高出力》 38ps/5,250r.p.m
《最大トルク》 7.2kgm/2,700r.p.m
《ミッション》 4速MT 4速AT
《全長×全幅×全高(mm)》 3,300×1,410×1,360
《車両重量(kg)》 660
《最高速度》 -km/h以上
《生産台数》 -台

④モーリス ミニ トラベラー マークⅡの価格相場

モーリスミニ・トラベラーは、マーク2になっても基本的にオースティンミニ・カントリーマンと同じクルマのため、価格相場にも大きな違いはありません。マーク2になり、より両モデルは似た外装になってきていることもあり、ブランドのエンブレムの好みでの判断になりそうです。

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コンディション1(Concours) $31,000
コンディション2(Exellent) $21,600
コンディション3(Good) $17,000
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モーリス ミニ トラベラー マークⅡの詳細スペック

《販売期間》 1967-1969年
《乗車定員》 4名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列4気筒OHV 998cc
《最高出力》 38ps/5,250r.p.m
《最大トルク》 7.2kgm/2,700r.p.m
《ミッション》 4速MT 4速AT
《全長×全幅×全高(mm)》 3,300×1,410×1,360
《車両重量(kg)》 660
《最高速度》 -km/h以上
《生産台数》 -台

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