チシタリア202MMのモデル概要

1946年にレーシングドライバーのピエロ・ドゥジオがトリノでレーシングカー製造メーカーを設立します。それがチシタリアです。(CISITALIAとは『Compagnia Industriale Sportiva Italiana』の略)

第2次世界大戦の際に繊維業で富を得たドゥジオは、戦後すぐにフィアットの市販車をベースにレーシングカーを製作しはじめ、翌年1947年には、フィアット1100の4気筒1,089ccエンジンを搭載したチシタリア202クーペを完成させます。この車は55馬力でありながら780kgの軽量ボディのおかげで165km/hの運動能力を発揮しました。またボディ開発には、カスターニャやピニンファリーナ、ヴィニャーレ等のそうそうたるメンバーが関わっていました。

1947年にミッレミリアに参戦したチシタリア202はスパイダーボディのチシタリア202SMMとクーペボディのチシタリア202MMでエントリーし、いきなり総合2位、3位に入賞します。ちなみにスパイダーボディのチシタリア202SMMは、この時のドライバーだったヌボラーリの名誉に肖り、ヌボラーリスパイダーという愛称で呼ばれています。

また、このチシタリア202は“小さな宝石”と呼ばれ、1951年にMoMA(Museum of Modern Art di New York)で開催された特別展覧会に“動く彫刻”として召還されて以来、自動車で唯一永久展示されている事は有名です。

チシタリア202MMの価格相場

チシタリア202MMは、2008-2010年頃に一時価格が高騰しますが、その後2016年まで緩やかに上昇してきました。そして、2016年からはクラシックカー全体のバブル相場に連動して高騰しています。チシタリア202MMは、フェラーリやポルシェほど一般的な知名度はありませんが、クラシックカーの世界では伝説的なモデルであり、エンスージャストならば1度は憧れる車です。モデル名のMMはMille Migliaの略で現在もエントリー可能で、実際レースではイタリアの至宝として花形モデルです。その為、今後も今の相場は安定的に維持されるでしょう。販売される機会はまれですが、現在$490,000-850,000の相場で取引されているようです。

《HAGERTY情報》 2018年9月時点

コンディション1(Concours) $850,000
コンディション2(Exellent) $695,000
コンディション3(Good) $580,000
コンディション4(Fair) $490,000

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チシタリア202MMの詳細スペック

《販売期間》1947-1948年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアオープン、2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒SOHC 1,089cc
《最高出力》64ps/-r.p.m
《最大トルク》-kgm/-r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》-×-×-
《車両重量(kg)》780
《生産台数》 220台

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