ランボルギーニ350GTのモデル概要

1964年のジュネーブモーターショーで、ランボルギーニ初の量産市販車として350GTは発表されました。当時トラクターメーカーだったランボルギーニ社の創業者フェルッチオ・ランボルギーニは、所有していたフェラーリのクラッチに欠陥が見つかり、それを修理しようとすると自社のトラクターの部品が使われている事を知ります。そしてそのパーツが非常に高値で取引されている事に対し、フェルッチオ・ランボルギーニは、フェラーリ社を酷評し、自らスポーツカー業界に参入する事を決心します。そこでまずプロトタイプとなる350GTV製作します。350GTVは当時のフェラーリ250GTを凌ぐスペックを誇り、本格的に量産体制に入ります。量産体制に入るにあたり、デチューンを行ったのが350GTです。

カロッツェリア ツーリングが制作したスーパーレッジューラ方式のアルミボディに270馬力を発生させる3,497cc V型12気筒DOHCエンジンを搭載し、独立サスペンションや4輪ディスクブレーキなどが採用されています。座席はフロントに2席、リアに補助的な1席が設置され2ドアクーペながらも3人乗車になっています。

1965年には、フェラーリ275GTBに対抗すべく、エンジンをボアアップし、最高出力320馬力の4リッターエンジンに変更されています。ランボルギーニ 350GTはその後もマイナーチェンジが行われ、フロントバンパーが一体式から分割式に変更され、フロントグリルのデザインにも変更が行われています。

ランボルギーニ350GTの価格相場

ランボルギーニという現在でも人気のあるメーカーの初の市販量販車という歴史的価値と生産台数の少なさから極めて高額での取引が行われています。継続的に価格が上昇してきた350GTですが、2012年から急騰し、2015年まで続きました。現在もピーク時の価格から横ばいになっており、欧米の相場では$720,000-900,000になっています。

《HAGERTY情報》 2017年1月時点

コンディション1(Concours) $900,000
コンディション2(Exellent) $830,000
コンディション3(Good) $790,000
コンディション4(Fair) $720,000

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ランボルギーニ350GTの詳細スペック

《販売期間》1964-1966年
《乗車定員》2+1名
《ボディスタイル》2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷V型12気筒DOHC 3,497cc
《最高出力》270ps/6,500r.p.m
《最大トルク》33.0kgm/4,000r.p.m
《ミッション》5速MT
《全長×全幅×全高(mm)》4,640×1,730×1,220
《車両重量(kg)》1,050
《最高速度》250km/h
《生産台数》120台 ※3.5リッターバージョン、23台 ※4リッターバージョン

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