ロータス コルティナのモデル概要
1963年、FIAツーリングカー選手権のグループ2でのレース参戦を目指していた英国フォードは、ロータス社のコリン・チャップマンにフォードコルティナをベースとしたレース車両の開発を依頼します。そこでチャップマンは、コルティナにロータスエランでも採用しているロータス製1588ccのツインカム4気筒エンジンを搭載し、各所をチューニングしたコルティナの高性能バージョンを開発します。さらにこの高性能のロータス製コルティナの生産まで請け負いました。
そしてロータス製コルティナは、ジム・クラーク、グラハム・ヒル、ジャック・シアーズ、ジャッキー・イックススのような有名ドライバーにより、1963年と1964年に英国チャンピオンに輝きました。さらに1965年のヨーロッパツーリングカー選手権でも優勝します。これらの活躍からロータスコルティナは、サルーンモデルをベースにしたレースのアイコン的存在となりました。
その後、ベース車両のフォードコルティナが1968年にモデルチェンジを行うと、ロータス製コルティナもモデルチェンジを行い、ロータスコルティナMk2へと進化します。
Mk2の外観はモデルチェンジ前のMk1に比べ大きく変更がされましたが、その他はエンジンが109 bhpに若干パワーアップした程度であり、大きな変更はありませんでした。しかし、Mk1がレースで輝かしい実績を作ったのとは裏腹にMk2はレースでの目立った業績はありませんでした。
結局、ロータスコルティナは1970年まで生産され、生産台数はMk1が2,800台、Mk2が4,032台となっています。ただ、ロータスコルティナは、大衆車のフォードコルティナをベースに開発されたモデルのため、現在ではフォードコルティナを使ったロータスコルティナのレプリカが出回っています。その為、購入の際はオリジナルのロータスコルティナかどうか慎重な見極めが必要です。
①ロータス コルティナ MkⅠの価格相場
ロータスコルティナMk1は、近年着実に値上がりをしており、現在では欧米相場で$31,000-99,000となっています。価格相場の上昇が始まった2011年から比べると現在では約3倍程度に価格上昇したことになります。ロータスコルティナMk1は生産台数も約2,800台と少なく大変希少ですので、今後も価格は安定的に上昇するものと考えられます。
コンディション1(Concours) $99,000
コンディション2(Exellent) $77,000
コンディション3(Good) $45,000
コンディション4(Fair) $31,000
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ロータス コルティナ MkⅠの詳細スペック
《販売期間》 1963-1966年
《乗車定員》 2名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列4気筒DOHC 1,558cc
《最高出力》 105hp/5,500r.p.m
《最大トルク》 14.9kgm/4,000r.p.m
《ミッション》 4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》 4,270×1,588×1,369
《車両重量(kg)》 838
《最高速度》 -km/h以上
《生産台数》 約2,800台
②ロータス コルティナ MkⅡの価格相場
ロータスコルティナMk2の価格相場もMk1と同様に安定的な上昇傾向が続いています。価格自体はMk1に比べると3割程度低い水準となっており、現在での欧米相場は$22,000-62,000となっています。Mk2は約4,000台が生産された程度で非常に希少なモデルではありますが、Mk1より若干生産台数が多い事やレースシーンでの活躍がMk1より少ない事からMk1より価格水準が低くなっていると考えられます。
コンディション1(Concours) $62,000
コンディション2(Exellent) $42,000
コンディション3(Good) $29,000
コンディション4(Fair) $22,000
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ロータス コルティナ MkⅡの詳細スペック
《販売期間》 1967-1969年
《乗車定員》 2名
《ボディスタイル》 2ドアクーペ
《エンジンタイプ》 水冷直列4気筒DOHC 1,558cc
《最高出力》 109hp/6,000r.p.m
《最大トルク》 14.7kgm/4,500r.p.m
《ミッション》 4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》 4,270×1,650×1,405
《車両重量(kg)》 964
《最高速度》 -km/h以上
《生産台数》 4,032台