ロータスエリートのモデル概要

ロータスは1952年の創業からレーシングカーを専門に製造を行ってきましたが、1957年のアールズコートモーターショーにて同社初の市販スポーツカーを2モデル発表します。オープンモデルのセブンと共に発表されたクーペモデルのタイプ14エリートは、今までロータスが手掛けてきたレーシングカーのようなアルミニウムや鉄鋼製ではなく、フルFRP製のモノコックボディで発売されました。このFRP製のボディはピーター・キルン・テイラーが手掛け、0.29の抗力係数しか持たないエレガントなデザインになっています。エンジンは75馬力を発生させる1,216cc直列4気筒SOHCを搭載し、4速MGAギヤボックスを組み合わせています。

ロータスエリートは、1957年から1962年までの6年間で998台が販売されました。1960年まで生産されたMaximar製の車体は、シリーズ1と呼ばれ、1960年7月から生産された車体はシリーズ2として区別されています。

ロータスエリートはレースでの活躍など華やかな成功もありますが、クラシックカーとしての評価は、特徴であるFRPボディに起因して高いものではありません。ガラスマストのクラッキングやサスペンションピックアップポイントの不具合が多く見られ、高額な修理代もかかる為、所有するには多額の修復コストを覚悟しておく必要があります。ただ、ロータスエリートは、ボディ美しさやロータス初の市販車といった歴史的価値などから所有に値する価値は十分あるモデルと言えます。

ロータスエリートの価格相場

クラシックカーとして所有するのには上級者向けのモデルの為、熱狂的な愛好家を中心に取引されており、安定的な価格上昇となっています。現在では500-1,000万円程度が相場です。ただし、元々、生産台数が少なく、FRPボディの維持は非常に難しい為、今後はさらに希少で高価になっていくと考えられます。

《HAGERTY情報》 2017年1月時点

コンディション1(Concours) $126,000
コンディション2(Exellent) $90,000
コンディション3(Good) $56,500
コンディション4(Fair) $29,800

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ロータスエリートの詳細スペック

《販売期間》1957-1963年
《乗車定員》2名
《ボディスタイル》2ドアクーペ
《エンジンタイプ》水冷直列4気筒SOHC 1,216cc
《最高出力》76hp/6,100r.p.m、85hp/6,100r.p.m
《最大トルク》9.68kgm/3,300r.p.m、10.4kgm/5,000r.p.m
《ミッション》4速MT
《全長×全幅×全高(mm)》3,734×1,486×1,194
《車両重量(kg)》610
《最高速度》185km/h
《生産台数》998台


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