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メルセデスベンツ 190SL:コンディション別の相場価格(2022年11月時点)
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価格推移(CLASSIC.COM)
メルセデスベンツ 190SL:過去5年間の販売価格の推移
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メルセデスベンツ 190SLのモデル概要
メルセデスベンツ190SLは、1956年2月6日にニューヨークモーターショーで発表されました。現在も続くスポーツカーの代名詞「メルセデスベンツ SLシリーズ」の誕生です。この初代SLは、”Sports Lightweight”の略である「SL」という名称と、エンジン排気量1.9リッターから「190SL」と命名されました。
名車「メルセデスベンツ300SL」の成功と「190SL」の誕生
メルセデスベンツ190SLが開発されたきっかけは、同じメルセデスベンツの名車、300SLの存在でした。当時モーターファンから、ル・マンで優勝が出来る性能で公道が走れるロードカーが欲しいという声が上がっていました。それにダイムラーベンツ社が応える形で、メルセデスベンツ300SLは誕生します。
メルセデスベンツ300SLの開発のきっかけになったマックス ホフマン
実はメルセデスベンツ300SLの成功の立役者は、アメリカの伝説的なカーインポーター「マックス・ホフマン」です。全米にカーディーラーを展開し、多くの欧州車を販売していたマックス・ホフマンは、その販売台数の多さから、欧州メーカーの車両開発にまで関わることが出来る存在でした。当時メルセデスベンツのレース専用車「300SLR」 が、レースにで大成功を収めていました。それを見ていたマックス・ホフマンは、メルセデスベンツ300SLRの公道版があれば、北米市場で最低1,000台は売れるだろうと考え、ダイムラーベンツに開発を持ち掛けます。それが、メルセデスベンツ300SLの誕生のきっかけとなりました。
メルセデスベンツ190SLの開発
北米で大成功したメルセデスベンツ300SLですが、販売価格が非常に高額だった為、同じスタイルの安価なロードスターモデルの需要が高まってきます。それに応える形でダイムラーベンツ社は、メルセデスベンツ190SLの開発に着手します。外見上似ているメルセデスベンツ300SLとメルセデスベンツ190SLですが、メルセデスベンツ300SLがレースを意識したコンセプトだった一方で、メルセデスベンツ190SLは、気軽に快適なドライビングを楽しめるツアラーとして開発されます。そして、アメリカ市場における当時の販売価格は、メルセデスベンツ300SLの7,460ドルに対して3,998ドルという半額近い価格に抑えられ、販売において大成功を収めました。そして、8年間の販売期間の間に25,887台が生産されるほどのヒット作となったメルセデスベンツ190SLは、1963年にメルセデスベンツ230SL(W113、パゴダSL)にモデルチェンジし、生産を終了しました。
メルセデスベンツ190SLのメカニズム
メルセデスベンツ190SLは、セダンであるW180(通称ポントン)のシャーシを流用し、それを254mm短くして開発されました。ただ、W180のセダンベースの車体ではスポーツカーとして発表することが難しいため、エンジンだけ新たに1,897ccの4シリンダーエンジン(M121)を開発します。メルセデスベンツ300SLに搭載されていたM186型6気筒エンジンをベースに、アルミニウムヘッド、アイアンブロック、チェーンドライブオーバーヘッドカム、ソレックス製キャブレーターを新たに設計し、メルセデスベンツ190SLはW180の倍となる120馬力を発生させました。また、サスペンションはメルセデスベンツ300SLロードスターと同じものを採用しています。
メルセデスベンツ 190SLの諸元表・スペック
販売期間 | 1955-1963年 |
---|---|
生産台数 | 1955年 1,727台、1956年 4,032台、1957年 3,332台、1958年 2,722台、1959年 3,949台、1960年 3,977台、1961年 3,792台、1962年 2,246台、1963年 104台 |
ボディスタイル | 2ドアロードスター、 2ドアハードトップクーペ |
サイズ(全長×全幅×全高) | 4,220mm×1,740mm×1,320mm |
車両重量 | 1,160㎏ |
エンジンタイプ | 水冷直列4気筒SOHC 1,897cc |
最高出力 | 105ps/5,700r.p.m |
最大トルク | 14.5kg-m/3200r.p.m |
ミッション | 4速MT |
駆動形式 | FR |
サスペンション | フロント:ダブルウィッシュボーン+コイル、リア:スイングアスクル+コイル |
最高速度 | 171km/h |
バイヤーズガイド
メルセデスベンツ 190SLの購入の際に気を付けるポイント
メルセデスベンツ190SLは、1955~1960年までが前期型、1960~1963年が後期型となっており、若干の違いがあります。一番わかりやすいのは、ハードトップの形です。前期型はリアウィンドウが四角く小さいタイプ、後期型はサイドに回り込んだ形でラウンドしています。ただ現在では、前期型モデルに後期型ハードトップが載っている個体や、その逆の個体も見られますので、オリジナル性を求める方は他の部分の確認も必要です。メルセデスベンツ190SLは、当時の大人気モデルのため現存数も比較的多く、さらにダイムラーベンツがクラシックモデルへの支援も積極的に行っている事から修理やメンテナンスに困る事はありません。価格相場は、2015年頃のメルセデスベンツ300SLの急騰に引っ張られる形で同時に上昇した後、現在も比較的高値での安定が続いています。
購入車両の探し方
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