最新価格相場
【フェラーリ 288GTO】コンディション別の相場価格(2022年11月時点)
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価格推移(CLASSIC.COM)
【フェラーリ 288GTO】過去5年間の販売価格の推移
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フェラーリ 288GTOのモデル概要
フェラーリ 288GTOは、1983年に始まったFIAグループBラリーシリーズに参戦する目的でフェラーリ社が特別に開発し、限定販売した、スペチアーレ(限定生産)モデルです。しかし実際は、参戦前に突如、FIAグループBラリーシリーズが閉幕した為、フェラーリ 288GTOがレース参戦をする事はありませんでした。ただ、その開発から学んだノウハウは、次のスペチアーレであるフェラーリ F40に活かされています。
フェラーリ288GTOの開発とメカニズム
フェラーリ 288GTOは、外見上、ロードカーとして販売されていたフェラーリ 308がベースのように思われますが、実際は大部分が専用設計です。そのフェラーリ 308との大きな違いはエンジンの置き方で、フェラーリ 288GTOではエンジンを縦置きにしており、その為にわざわざホイールベースを4インチ延長させています。また、288GTOに搭載されたエンジンは、フェラーリ社が開発し、先にランチアのレーシングカーに供給していた排気量3,000ccのV型8気筒DOHCツインターボで、そのエンジンを288GTO用に排気量2,855ccに変更して搭載しています。そして、このエンジンにマニエッティ マレリのインジェクションシステムを組み合わせ、最大出力400hp/7,000rpm、最大トルク50.6kgf·m/3,800rpmを発生させるパワーユニットとなりました。その結果、フェラーリ 288GTOは、0-60スプリント4.5秒、最高速度305km/hに達する高いパフォーマンスを発揮しています。一方、足回りには、4輪ダブルウィッシュボーン式のサスペンション形式やベンチレーテッドタイプの4輪ディスクブレーキ、ラック&ピニオン式のステアリング形式などが採用されますが、これらはフェラーリ308GTBから流用されています。
迫力のあるボディデザインと内装
フェラーリ 288GTOは、優美でありながら迫力のあるボディデザインも魅力の1つです。このボディデザインは、イタリアを代表するデザイン企業「ピニンファリーナ」が考案したもので、今では、ピニンファリーナが手がけた作品の中でも最高傑作の1つという高い評価を得ています。そのスタイリングは、308GTBに類似していますが、大きく張り出した前後のフェンダーや左右に入った3本のルーバー(空気孔)が、288GTOに特別な迫力を与えています。さらにテールデザインには、アヒルの尻尾をイメージしたダックテールが採用されており、288GTOにレーシングカーの雰囲気も加えています。 一方、内装はフルレザーシートを含むマットな質感のインテリアとなっており、無機質なレーシングカー然としています。また、オプションで、エアコンやステレオ、さらにはパワーウィンドウも選択出来ましたが、これらのオプションは、このクルマの性格上、ほとんど選択されることはありませんでした。
フェラーリ 288GTOの諸元表・スペック
販売期間 | 1984-1985年 |
---|---|
生産台数 | 272台 |
ボディスタイル | 2ドアクーペ |
サイズ(全長×全幅×全高) | 4,225mm×1,850mm×1,562mm |
車両重量 | 1,160kg |
エンジンタイプ | 水冷V型8気筒DOHC 2,855cc |
最高出力 | 400hp/7,000r.p.m |
最大トルク | 50.6kgm/3,800r.p.m |
ミッション | 5速MT |
駆動形式 | FR |
サスペンション | フロント・リア:ダブルウイッシュボーン |
最高速度 | 305km/h |
バイヤーズガイド
フェラーリ288GTOの購入の際に気を付けるポイント
フェラーリ288GTOは1984年~1985年という短い期間で生産されたモデルで、最終的に総生産台数は272台に留まっています。その為、現在ではトップクラスのコレクターズアイテムとして高値で取引されています。フェラーリ288GTOの購入には、車のコンディションの確認も大事ですが、それよりも個体の見極めの方が重要です。フェラーリ288GTOは、生産台数の非常に少ない、トップクラスのコレクターズアイテムという事で、クラシックカー市場の中では1台1台の来歴が全て把握されています。それと同時にフェラーリ社のクラシックカー部門でも全て情報管理されているモデルです。一見同じ外観やコンディションでも、評価価格の非常に高い個体と低い個体があります。特に初期ロットの試作車や有名人が所有してきた個体などは、非常に高い評価となっています。その為、しっかりとフェラーリ288GTOの専門的な知識を持つ専門家か、フェラーリのクラシックカー部門にて取引の仲介をしてもらう必要があります。
フェラーリ288GTOの価格相場の特徴
フェラーリ288GTOは2012年頃を境に大きく価格が上昇トレンドに入り、2015年頃を頂点に上昇を続けました。このピークとなった2015年は、クラシックカー全体のバブル相場のピークでもあり、フェラーリ288GTOはクラシックカー市場の価格相場を牽引した形となっていました。しかしその後、クラシックカー市場のバブル相場が落ち着くと共に、フェラーリ288GTOの価格上昇も一段落していきます。それでも比較的高価格帯は維持していました。そして最近、再度、相場価格は上昇しており、前回のバブル相場以上の水準まで達しています。また、フェラーリのクラシックモデルは、他のメーカーのモデルよりも世界経済の情勢による価格変動を大きく受ける特徴がありますが、フェラーリ288GTOは少量生産のスペチアーレモデルの為、例外となっており、大きく価格相場が崩れるような事はありません。その証拠にリーマンショックでも価格の暴落はありませんでした。それゆえフェラーリ288GTOは、高価ではありますが、安定的な実物資産として、裕福層の資産運用にも利用されています。
購入車両の探し方
販売されている個体は非常に少ないのですが、まずは大手販売サイトや個人売買の仲介サイトで現在販売中の車両をチェックします。
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