日本ではメジャーではありませんが、クラシックカーは欧米を中心にグローバルで流通システムが確立された実物資産です。欧米では、オークションが頻繁に開催され、絵画やワインと同様に積極的に売買されています。その為、裕福層の資産形成の一つとしてメジャーな存在になっています。
近年は、非常にパフォーマンスの良い資産として注目を浴びており、実際2002~2012年の実物資産の値上がり率を見るとクラシックカー投資が395%と他の実物資産を抑えて上昇率トップとなっています。非常に有効な実物資産投資として世界中で注目を集めています。しかし実際にどのように取引されているのかあまり知られていない世界でもあると思います。そこでクラシックカーの主要な取引市場であるオークションの世界を見ていきたいと思います。
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世界の主要なクラシックカーオークション
主に北米・ヨーロッパで開催されるオークションがクラシックカー取引の主流になっています。その中で下記の3つのオークションが有名です。
①RM Auctions
世界的に有名なプレミアムカーオークションです。出品数も多く、非常に貴重で高価な個体の出品も多いのが特徴です。過去には2009年に1957年式Ferrari Testa Rossaが1,240万ドルで落札された事をはじめ、歴代高額落札のトップ10のうち5つがRM Auctionsで落札されています。
1~2ヶ月に一回のペースで世界中でオークションが開催されており、2017年は8回のオークションが行われる予定です。
- 第1回 1月19-20日 米国アリゾナ州
- 第2回 2月8日 フランス パリ
- 第3回 3月10-11日 米国フロリダ州
- 第4回 5月27日 イタリア コモ湖
- 第5回 7月29日 米国ミシガン州
- 第6回 8月18-19日 米国カリフォルニア州
- 第7回 9月6日 英国ロンドン
- 第8回 10月5-6日 米国ペンシルバニア州
②GOODING AND COMPANY
RM Auctionと並んでメジャーなプレミアムカーオークションです。 こちらも非常に貴重で高価な出品も多いです。
オークションは米国内で年3回開催され、毎年開催場所も決まっています。
- 第1回 1月 米国アリゾナ州
- 第2回 3月 米国フロリダ州
- 第3回 8月 米国カリフォルニア州 (RM Auctionsと同時に開催されます)
③Bonhams
クラシックカーだけでなく絵画やアートも取り扱うメジャーなオークションです。クラシックカー歴代最高落札額は、Bonhamsで落札された1962年式Ferrari 250GTOで3,800万ドルという価格で落札されています。
これらオークション価格がそれぞれの車種の基準価格となり、一般の売買価格に連動していく構造となっています。