可愛くてお洒落なフィアットのおすすめクラシックカー9選!フィアット社の歴史やアバルトとの関係もご紹介

    多くの名門自動車メーカーが存在するイタリアで100年以上も続いているフィアット。今回はその歴史をひも解き、フィアットの魅力を探っていきます。イタリアで愛され、日本を含め世界各国で愛され続けているフィアットをより深く知ることで、フィアットへの愛着を深めていただけることでしょう。また後半では、フィアットの中でも現在も愛されるおすすめクラシックカーをご紹介していきます。

    Contents

    Fiatの歴史


    まずはフィアット社の設立から現在までの歴史をご紹介していきます。

    Fiatの設立

    フィアット社の歴史は、1899年にブリケラジオ宮殿 にて「Fabbrica Italiana Automobili Torino(トリノ自動車製造会社)」の設立許可がおりるところから始まります。フィアットの名称の由来は、その会社の頭文字から「F・I・A・T=FIAT(フィアット)」となっています。翌年にはコルソ・ダンテで最初の工場が開業します。
    フィアット社は、当時世界で最も有望な自動車市場であった北米市場に積極的に進出し、1908年には米国でフィアット自動車株式会社を設立しています。さらに自動車事業を拡大する一方で、鉄道や鉄鋼、電気、公共交通分野など広く事業範囲を広げていきました。

    第一次から第二次世界大戦時までのFiat

    1914年に勃発した第一次世界大戦の影響でフィアットの生産活動も大きく影響を受けます。その状況の中フィアット社は、1916年にヨーロッパ最大規模を誇るリンゴット自動車工場の建設を開始し、6年後の1922年に完成させます。このリンゴット生産工場はイタリア自動車産業の発展の象徴とされ、人気モデルとなる「フィアット バリラ(1934年)」、「フィアット トッポリーノ(1936年)」が生み出されてました。また、第二次世界大戦では多くの自動車メーカーの生産台数が大幅に減少していく中で、フィアット社は商用車の生産に大きく舵を切り、大きく企業成長するきっかけになりました。

    戦後のFiat

    ふたつの世界大戦を経て大きく成長したフィアットは、「フィアット 500」や「フィアット 1400」といったニューモデルの商品化も進めていきます。また、並行して船や飛行機のエンジンに関する研究も続けられ、1951年にはイタリアで初のジェット旅客機「フィアットG.80」も開発しています。

    Fiat Auto S.p.A.の設立

    1979年には「Fabbrica Italiana Automobili Torino(トリノ自動車製造会社)」から自動車部門が独立し、新たに「Fiat Auto S.p.A.」が設立されます。フィアット、ランチア、アウトビアンキ、アバルト、フェラーリがこれに含まれました。さらに1984年にはアルファロメオ、1993年にはマセラティもも傘下に加わります。
    2000年代に入ると設立100周年を記念してロゴマークが一新され、カーライフをより快適にする技術や知性を追求していくフィアットの新たな変革の意思が込められました。

    Fiatのクラシックカーの魅力と代表的モデル

    フィアットの一番の魅力は、その洗練されたデザインです。その時代、各モデル、各デザイナーによって様々な車が発売されてきましたが、今もなお、世界中のファンから愛され続けているのがフィアットのクラシックカーです。イタリアを代表する自動車メーカーのフィアットのイタリアンデザインは、色褪せることなく今も輝き続けています。ここからは、クラシックカーとして今でも大事にされているフィアットの代表的なモデルをご紹介します。

    フィアット 500 チンクエチェント | Fiat Nuova 500


    まずはフィアット500チンクエチェントです。初代フィアット 500(トポリーノ)の後継として、1957年にフィアット Nuova 500(チンクエチェント)として登場しました。社名には旧型のフィアット500トッポリーノと区別するために、新型を意味する「Nuova」(ヌォーヴァ)という名称が付けられています。

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    フィアット 850 スパイダー | Fiat 850 Spider


    次は1965年のジュネーブ・モーターショーにおいて発表されたフィアット850スパイダーです。フィアット 850 ベルリーナをベースに、2シーター・オープンモデルとして開発されました。この小さく軽量なオープンスポーツカーは、気持ちの良いドライブを約束してくれます。

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    フィアット ディーノ | Fiat Dino


    1966年のジュネーブ・モーターショー発表されたフィアット ディーノは、フェラーリが開発したエンジンをフロントに搭載し、名車フェラーリ ディーノやランチアストラトスの兄弟車として有名なモデルです。

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    フィアット X1/9 | Fiat X1/9


    1972年発売されたフィアット X1/9は、フィアットで初めて車体中央にエンジンをレイアウトしたミドシップスポーツとして発売されましたモデルです。ドライビング性能が高い軽量ミッドシップモデルとして今でも非常に人気があります。

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    フィアット 1500カブリオレ | Fiat 1500 Cabriolet


    フィアット 1500 カブリオレは1959年に発売された2シーターオープンモデルです。前期型と後期型があり、1963年からの後期型ではフェイスリフトが実施され、外観上フロントグリルが横に広くなりました。(上記写真は1963年以降モデルになります)

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    フィアット600 ムルティプラ | Fiat 600 Multipla


    この特徴的な外観を持つ車は、フィアット 600 ムルティプラです。フィアット 600をベースとしたワンボックス型ステーションワゴンとして1956年に発売されました。その特徴的な外観からいまだに世界中で熱狂的なファンを持っています。

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    フィアットとアバルトの関係


    ここで少しフィアットとアバルトの関係を見ていきましょう。じつはフィアットにはアバルトの名前を持っているモデルが多数存在しています。その関係はチューニングメーカーのアバルト社が創業した当初から、フィアット車をベースにマフラーなどの自社開発パーツを使ってコンプリートカーを製作していたところから始まっています。
    そのアバルトが製作するコンプリートカーは、モータースポーツにも参戦可能な本格派な走りをコンパクトで実用的なフイアットで実現する事で人気を得ました。また、これらのコンプリートカーは60年代から70年代初頭にかけてモータースポーツシーンでも大活躍し、その名を歴史に刻んでいます。
    その後アバルトは、フィアットと提携関係を経て現在はフィアット傘下に入っています。今でもアバルトの象徴的なサソリのエンブレムは健在で、当時と変わらずフィアットの車に走りのコンセプトを注入しています。

    フィアット・アバルトの代表的モデル

    それではアバルトがチューニングした代表的なコンプリートモデルをご紹介していきます。

    フィアット アバルト 850 TC | Fiat Abarth 850 TC


    1961年にフィアットアバルト850TCが発売されました。フィアットが販売するフィアット 600をベースに、アバルトがエンジン周りのチューニングから外装パーツに至るまで全て手を加えてコンプリートキットとして販売したモデルです。レースシーンで大活躍したモデルとなりました。

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    フィアット アバルト 750レコルトモンツァ | Fiat Abarth 750


    1958年のパリ・モーターショーでフィアット・アバルト 750 レコード・モンツァ・ザガートは発表されます。このモデルは、当時世界中のメーカーが挑んでいた速度記録にアバルト社も挑み、見事世界新記録を樹立したモデルをベースにして開発・販売されました。

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    フィアット アバルト 131ラリー | Fiat Abarth 131 Rally


    フィアット131アバルト・ラリーは、レースへ参戦する為に開発され、1976年のジュネーヴ・ショーで発表された特別モデルです。フィアットアバルトの中でも最高傑作のひとつと言われる隠れた名車です。

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    ルパン三世とフィアット

    アニメ『ルパン三世』でルパンが操る黄色の車が、何という車か気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
    『ルパン三世』16話から愛車として登場し、映画『ルパン三世カリオストロの城』でも大活躍したあの黄色の車はフィアット Nuova 500(チンクェチェント)です。実際ルパンが好きでフィアット 500を手に入れたというオーナー様も少なくないそうです。
    じつは『ルパン三世』は、イタリアでとてもポピュラーな作品で、2015年のTVシリーズの舞台はイタリア・サンマリノでした。その際、日本よりも先にイタリアで初放送されたというぐらいですから、イタリアでの人気の高さがおわかりいただけるでしょう。
    2018年のTVシリーズ『ルパン三世Part5』でもフィアット500が愛車として登場しましたが、あれはアバルト仕様だそうです。
    何かとお洒落でお茶目なルパン三世には、このお洒落で、お茶目なフィアット Nuova 500が一番しっくりくるのではないでしょうか?

    まとめ

    フィアット社の歴史をひも解きつつ、フィアットのクラシックカーの魅力をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
    クラシックカーの大きな魅力のひとつにはやはり個性的なデザインがあります。現代の車は空気抵抗や燃費性能などが重要視され、クラシックカーのような個性的なデザインを作るのは難しくなっています。そんな中クラシックカーの美しいボディラインには目を奪われてしまいますね。
    今回紹介したフィアットのクラシックカーのどの車をとってみても、それぞれの個性が際立ち、現代の車が忘れてきてしまった「カッコ良さ」がそこにはあったのでは無いでしょうか?
    クラシックカーと付き合っていくには、いろいろな知識や条件が必要になってきますが、「この車が欲しい」、「この車を運転したい」といった車への憧れ、愛情が一番大事だと思います。今回紹介した中で、お気に入りのクラシックカーに出会えたのならば幸いです。

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