昔からクルマが好きな方は腕時計も好きと言われている。ここで言う腕時計とは機械式時計で高級腕時計の部類だ。永くメンテナンスをしながら愛着を深め、子供など次代に受け継いでいくという世界観がクラシックカーなどヘリテージカーの世界に似ている。また、中古市場も確立されており、実物資産として人気な点も類似しているかもしれない。
そのような関係もあり、自動車メーカーとブランドウォッチのコラボレーションは昔から積極的に行われている。レースのスポンサーにブランドウォッチが就いている事も多く、レーシングカーの車体にブランドウォッチのロゴが付いているのを1度は見たこともあるだろう。今回はそんなコラボレーション関係の中から生まれたドライブの時に着けたい特別な腕時計をご紹介する。
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フェラーリ×ウブロ
フェラーリとウブロの関係は2011年からスタートした。その中で生まれたコラボレーションウォッチが「Big Bang Ferrari(ビッグ・バン フェラーリ)」だ。
(左)ビッグ・バン フェラーリ カーボン レッドマジック
ケース│径45mm、カーボンファイバーケース
ムーブメント│UNICO(ウニコ)自動巻き
パワーリザーブ│約72時間
ストラップ|イタリア・スケドーニ社製レザー&ラバーストラップ
仕様|シースルーバック、フライバッククロノグラフ、100m防水、世界1000本限定
価格|296万1000円
(中央)ビッグ・バン フェラーリ キングゴールド カーボン
ケース│径45mm、18Kキングゴールドケース
ムーブメント│UNICO(ウニコ)自動巻き
パワーリザーブ│約27時間
ストラップ|イタリア・スケドーニ社製レザー&ラバーストラップ
仕様|シースルーバック、フライバック、100m防水、世界500本限定
価格|402万1500円
(右)ビッグ・バン フェラーリ オールブラック
ケース│径45mm、ブラックセラミックケース
ムーブメント│UNICO(ウニコ)自動巻き
パワーリザーブ│約72時間
ストラップ|イタリア・スケドーニ社製レザー&ラバーストラップ
仕様|シースルーバック、フライバッククロノグラフ、100m防水、世界1000本限定
価格|275万1000円
この時計はレーシングカーと同じ製法のカーボンを採用するなど、フェラーリファンのみならずクルマファンにはたまらない一品。また、時計の“動力源”であるクロノグラフムーブメントには、ウブロ独自の水平クラッチやシリシウム製脱進機を搭載し、フライバック機能をもそなえる「UNICO(ウニコ)」を採用。さらにケースにもさまざまな工夫がされており、こだわりの高さが随所に見られるモデルだ。このようにウブロとフェラーリのDNAを随所に落とし込んだこの力作は、使い勝手も抜群。大ぶりのサイズ感とは裏腹に快適な装着感を得られる。そして、所有する喜びや着けた時の高揚感もフェラーリに匹敵するものをオーナーにもたらす。
メルセデスベンツ×タグ・ホイヤー
メルセデスベンツとタグ・ホイヤーのコラボレーションウォッチは、もはや神格化されていると言っても過言ではない300SLRをモチーフとした「タグ・ホイヤー カレラ 300 SLR 1887 クロノグラフ」だ。
(出典:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン)
タグ・ホイヤー カレラ 300 SLR 1887 クロノグラフ
ケース│径41mm、ステンレススティール/SS
ムーブメント│自動巻き
パワーリザーブ│約50時間
ストラップ|レザー/Leather
価格|47万2500円
世界限定5,000本のこの時計はどことなく1950年代を感じさせるデザインとなっている。ムーブメントにはタグ・ホイヤー製のクロノグラフムーブメント「キャリバー1887」を搭載し、2/1000秒でクロノグラフを作動。そしてメルセデス・ベンツ300SLRのイラストを裏ぶたに刻印。クルマ好きにも時計好きにもマニア心をくすぐる一品となっている。
アストンマーチン×ジャガールクルト
イギリスのスポーツカーの名門アストンマーチンがパートナーとして選んだのはスイスの名門ジャガー・ルクルトだ。実はアストンマーチンの1930年代のスポーツモデルのメーター計器にジャガー・ルクルトが使われていた歴史もあり、両者の関係性は80年以上続いている。その関係性から2004年にパートナーシップをスタートし、AMVOX1を発表した。
ジャガー・ルクルト AMVOX1 アラーム
ケース│径42mm、ステンレススティール
ムーブメント│自動巻き
パワーリザーブ│約45時間
ストラップ|レザー/Leather
デザインはジャガールクルトの1960年代のアラームウォッチであるメモボックスをモチーフにされている。自動巻Cal.918アラーム付きムーブメントが搭載されている為、心地よい独特のアラーム音が楽しめる時計となっている。また、アラーム時間の設定ゾーンは、アストンマーチンのタコメーターをイメージし270度になっており、細かいこだわりも楽しめる。
ベントレー×ブライトリング
コラボレーションウォッチの中でも特に有名なのがベントレーとブライトリングのモデルだろう。同じ翼が羽ばたくBのロゴを持つ両社が生み出すクロノグラフのコレクションとして2003年からスタートした「Breitling for Bentley」シリーズは時計ファンのみならず広く知られている。ブライトリングの中でも上級モデルとして非常に人気のあるシリーズになっている。
マセラッティ×ブルガリ
イタリアの名門マセラッティとブルガリのコラボレーションは2012年からスタートした。そして2014年マセラッティ創業100周年、ブルガリ創業130周年を記念して「ブルガリ オクト マセラティ クロノグラフ」を発売している。この時計はマセラッティの創業年である1914年にちなみ、世界限定1914本での販売となった。
ブルガリ オクト マセラティ クロノグラフ
ケース│径41.5mm、ステンレススティール
ムーブメント│自動巻き
パワーリザーブ│約50時間
ストラップ|アリゲーター
ケースにはマセラティを象徴する美しいブルーの文字盤を搭載している。そしてクロノグラフ針にはマセラティのエンブレムをあしらった。また、裏ブタもブルーで美しく仕上げられマセラティのエンブレムとシリアルが描かれている。
スタイリッシュなデザインだけでなく、高精度な機構も兼ね備えた、まさにマセラッティを象徴するコレクションとなっている。
ランボルギーニ×ブランパン
ランボルギーニは、フェラーリ同様ウブロとのコラボレーションウォッチも存在している、有名なのはブランパンとのパートナーシップ。ブランパンが2009年から世界最速のワンメイクレースと言われる「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ」のメインスポンサーになっており、その関係性は非常に強い。それを記念して作られたコラボレーションウォッチが「スーパートロフェオ フライバッククロノグラフ」だ。
ブランパン スーパートロフェオ フライバッククロノグラフ
ケース│径43.5mm、ステンレススティール/SS
ムーブメント│自動巻き
パワーリザーブ│約40時間
ストラップ|アルカンターラレザー
ランボルギーニ ガヤルドをイメージしたブラックボディのケースが特徴的でその中にレッドカラーがアクセントとなっており、レースの雰囲気を醸し出している。身に着けるだけでアドレナリンが出そうな特別なコレクションだ。
ランドローバー×ゼニス
イギリスのランドローバー社のフラッグシップシリーズであるレンジローバーとゼニスとのコラボレーションウォッチは、同じ1969年に産声を上げた両ブランドが2016年にパートナシップを締結する事により誕生した。
ゼニス エル・プリメロ・レンジローバー
ケース│径42mm、セラミックアルミニウム
ムーブメント│自動巻き
レンジローバーのダッシュボードをイメージしてデザインされ、つや消し加工のスレートグレーの文字盤、視認性の高い3つのクロノグラフのサブダイヤル、そして操作性に優れたプッシュボタンとペアになった頑丈なリューズが特徴になっている。またケースの裏には、「ゼニス」と「レンジローバー」の名前がしっかりと刻まれており、両社のパートナーシップを象徴するコレクションとなっている。