クラシックカーは見ためのオシャレさとは違い、そのメンテナンスはかなりの手間暇がかかり、お金の負担も大きくなります。自分でメンテナンスをする場合も、初めのうちはどの部分を点検すれば良いのか分からない人も多いと思います。また、せっかくメンテナンスをしても車に負担のかかる運転をしていれば劣化は早くなります。そのため、今回はクラシックカーのメンテナンス方法と、長持ちさせるコツを紹介していきます。
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クラシックカーのメンテナンス項目は大きく6つある
ここからはクラシックカーのメンテナンス項目をご紹介していきます。クラシックカーは見た目のおしゃれさとは裏腹に、非常に手間やお金がかかります。しかしその手間が愛着がわく理由なのかもしれません。大事な車に長年乗り続けるためにも、しっかりとしたメンテナンス方法を学んでおきましょう。
オイル関連
消耗品であるオイルは定期的に交換しなければなりません。オイルは交換しないと徐々に劣化していき、車全体やエンジンに悪影響を及ぼします。交換が必要なオイルは以下のようなものがあります。
- エンジンオイル
- ミッションオイル
- デフオイル
また、ネオクラシックカーと呼ばれるような比較的新しい旧車ならパワステオイルの点検も必要で、交換するとステアリング操作が軽くなります。ちなみに最近の化学合成100%のオイルだと、シール類を攻撃してオイル漏れの原因になるので注意が必要です。さらに1970年ぐらいまでのクルマはステアリングやサスペンションまわりのグリスアップも必要です。グリスニップルからグリスを注入して古いのを押し出してやらないと、足回りのガタが起こりやすくなります。
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バッテリー
バッテリーも消耗品なので、定期的に交換する必要があります。バッテリー交換の目安としては3年~4年ぐらいのものが多いですが、バッテリーは使用状況によって劣化のスピードが異なります。なので、バッテリーチェッカーを使って現在どれぐらいバッテリーが消耗しているか定期的に確認しなければいけません。劣化が激しいようなら早めに交換しておきましょう。特に冬場はバッテリーの放電が起こりやすく、注意が必要です。
ブレーキ
安全のためにもブレーキシステム全体の定期的なメンテナンスが必要です。基本的にはブレーキパットやカップなどのゴム類の交換がメンテナンスの中心ですが、それらを怠るとマスターシリンダーやキャリパー、ホイールシリンダーの固着などが発生します。
また、内部が虫食いで使えない状態になる事もあり、そうなると手間もメンテナンス費用もかかることになります。最悪の場合、クルマが動かなくなります。
ワイヤー類
ワイヤー類は意識しづらい部分でもあり、外してみると正常な動きをしていないことが多いです。メンテナンスが必要なワイヤーは、アクセルやサイドブレーキ、一部の車種ではクラッチやメーターケーブルなどがあります。ワイヤー類のパーツは製造中止になりやすいので、定期的に内部洗浄や給油のメンテナンスを行い長持ちするようにします。また、ワイヤー部品があるうちに交換しておいたほうがいいでしょう。
電気系
電気系は劣化しやすいパーツです。端子はサビや腐食で導通不良が起こり、コードの皮膜は固くなってポキポキと折れたりします。全てを点検するのは難しいですが、ヒューズボックスやリレーボックス、インパネ裏などの大きなところは、適宜チェックして磨く必要があります。劣化がひどい場合はハーネスを全て交換した方が安心ですが、ハーネスも製造中止になるのが早いパーツなので、パーツがあるうちに交換する必要があります。
ボディ
ボディの劣化を防ぐためにも、洗車も大事なメンテナンスとなります。旧車の大きな敵が「錆」で、洗車したあとにブロワなどでウェザーストリップや水抜き穴の埃などまでしっかりと水気をとります。またサイドシルやドアなどには、ボディ上から伝ってきた雨水を抜く水抜きの穴がある場合が多いので、もし詰まっていたら棒などで突っついて取り除いておきましょう。さらに、フェンダーやドアの袋状になっているところの泥や埃は水気があるので、できれば外して水気をとるなどのメンテナンスが大事です。とにかくサビの原因である水気を取り除きましょう。
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クラシックカーを長持ちさせるコツ
クラシックカーを長持ちさせるにはメンテナンスだけではなく、普段の乗り方から気を付ける必要があります。基本的には「車に負担をかける運転をしない」です。ちょっとしたことですが、現代の車に比べるとどうしても劣化がしやすくなりますのでちゃんと知っておきましょう。
定期的に運転をする
長期間運転をしないままだと、バッテリーの性能が落ちてエンジンがかからなくなることがあります。また、ブレーキ類の固着を防ぐためにも定期的に車を動かす事が重要です。
エンジンをかけてすぐにアクセルを踏まない
エンジンをかけ始めたときは、エンジンオイルがまだスムーズに流れていないので、この状態で車を発進させるとエンジンに負担がかかります。なので、エンジンをかけて数分後に車を動かすようにしましょう。
車の保管場所
クラシックカーは、屋根のある駐車場やガレージにとめるようにしましょう。車は雨や風、太陽光で劣化しますし、クラシックカーは塗装が弱いのでさびやすくなります。数日ですぐに劣化するわけではありませんが、年単位で見ると現代の車に比べてどうしても劣化しやすいです。またクラシックカーは目立つので、イタズラや盗難も怖いところです。そういったリスクを回避するためにも、ガレージがあると良いでしょう。
車が走る環境にも気を付ける
雨や雪の日は車が傷みやすくなります。海辺も潮風に注意が必要です。車は鉄の塊なのでさびる危険性があります。これらの点に注意すれば、外装の劣化を抑えることができます。