憧れの名車もレプリカならば手が届く!?クラシックカーレプリカの世界とは

    クルマ趣味と言っても様々なジャンルがあります。その中で憧れの名車のレプリカを手に入れて楽しむという世界があります。すでに製造されていない車を別のモデルをベースにして再現したもので、手が届かない名車でも再現できるかもしれません。今回の記事では、名車のレプリカについて紹介します。

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    本物に瓜二つの名車のレプリカとは?

    レプリカモデルは日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米では古くから人気があるジャンルです。一般的なレプリカ車は、ベース車を基に内外装や時にはエンジン載せ替えするケースもあり、クオリティも再現度が高いものから低いものまでバラバラです。博物館に飾られるような貴重な名車でもレプリカならば安価で手軽に乗ることができます。さらにベースとなる車の年式が新しければ信頼性も高くなります。また自動車メーカーがレプリカ車を手掛けた過去もあり、オリジナルモデル以上の性能を持つレプリカ車も存在していて奥が深いジャンルです。

    レプリカを作るにはベース車両が必要

    レプリカ車を作るには、まずベースとなる車が必要となります。ベース車両として、よく使われているのはマツダロードスターやトヨタMR2などといった車がよく使われています。ベース車からはエンジンやトランスミッション等といった重要な部品が流用されていて、それ以外の部品はワンオフでの制作やキットカーと呼ばれる部品を購入して装着することで、レプリカ車になります。

    キットカーを組み立てるには相応の技術と時間が必要

    キットカーの組み立ては、自動車を一から組み立てることと同様なので、車に関する知識はもちろんの事、多くの時間が必要になります。場合によっては切削やプレス加工、溶接、パイプ曲げ加工などの技術も必要です。

    レプリカの完成車の相場は?

    ベース車が安価で手に入ったとしても、レプリカ車を制作する費用と時間はそれなりに掛かります。そこからの製作費はそれなりに掛かってしまいます。ですが、高額な車や、そもそも手に入れることが困難なクラシックカーをオリジナルの形をそのままに憧れの車に乗れることを思えば、膨大な手間と労力がかかる分より愛情が深くなるのではないでしょうか。

    レプリカ車を所有するときの注意点

    レプリカカーを購入する際に、フェラーリやランボルギーニのレプリカを装った悪質な詐欺があります。値段の割に掲載されている画像の完成度が高すぎるものは詐欺の可能性があるので注意しましょう。

    レプリカ車が存在する代表的なモデル

    ここからは、レプリカ車が作られる代表的な名車を紹介していきます。

    シェルビーコブラ

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    コブラは、レプリカ車が存在するモデルとしておそらくもっとも有名なモデルではないでしょうか。非常に人気のある車種で、車好きの方ならば一度は乗ってみたい名車です。オリジナルのコブラは、英国最古の自動車メーカーであるACカーズが開発したACエースに、米国人レーサーのキャロル・シェルビーがフォード製V8エンジンを調達して搭載したことで誕生しました。これが有名なシェルビーコブラです。現在でもコブラのキットカーは様々なメーカーから販売されており、見た目だけでなくシャーシからエンジンまで忠実に再現したレベルの高いレプリカ車が存在しています。また、シェルビー公認の復刻モデルが現在でも製造されていて、日本国内でもレプリカを制作してくれるショップがあるので、クラシックカーのレプリカとしては目にする機会が多いのではないでしょうか。

    ランチア ストラトス

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    生産台数が少ないランチア ストラトスは、WRC世界ラリー選手権で勝つために開発されたホモロゲーションモデルです。1972年から75年の短い期間にしか製造されておらず、オリジナルを入手するのは困難な車です。そのため多くのメーカーからキットカーが販売されていて、日本でもストラトスのレプリカを制作しているショップがあります。近年では英国の自動車メーカーがストラトスのレプリカモを発表するなど未だに人気が高いモデルです。

    ベック 550スパイダー

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    1954年にポルシェ初の市販レーシングカーとして登場したポルシェ550スパイダー。販売期間の1954年から1956年に生産され、現存しているのはわずか30台と言われています。ポルシェ550スパイダーのオークションが開かれると、約6億円という高額な値段で落札されるほど人気がある車です。そんなポルシェ550スパイダーですが、忠実に再現された新車として購入できるのがベック550スパイダーというレプリカです。このレプリカはアメリカインディアナ州のBECK社が製作しており、約700万円から購入することができます。ただ年間5台しか生産しないので、なかなか新車購入は難しいかもしれません。一方、数は少ないですが、ベック550スパイダーは中古市場にも出回っているので、気になる方はそちらをチェックしてみてはいかがでしょうか。

    ランボルギーニ イオタ


    ランボルギーニ イオタはそもそもオリジナルが存在していない幻の車です。当時、ランボルギーニ社ランボルギーニ ミウラをベースにした派生モデルを数台製造しており、それらはSVJと呼ばれました。実際ランボルギーニ社以外で制作されたイオタは数台ありますが、それらは正式に認定されていません。正式にランボルギーニ社が認定しているイオタは9台とされています。また、SVJというモデル以外にもSVRというモデルもあり、日本ではこちらの方が馴染み深い方も多いのではないでしょうか。SVRは当時ランボルギーニディーラーの社長だったヘルベルト・ハーネ氏がオーダーしたもので、他のイオタとは異なる部分が多くあり、迫力があるリヤオーバーフェンダーやルーフウィング、チンスポイラーなどといった部品が変わっていてよりレーシーな姿になっています。

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