クラシックカー投資のススメ

    欧米でのクラシックカーは、絵画やワイン等と並び確立された実物資産として広く一般的な存在となっています。オークションを中心とした取引市場の現場では需要と供給の関係において価格変動が発生し、投資商品としての性格も有しています。しかし、日本ではクラシックカーは実物資産という捉え方は一般的ではなく、クルマ好きの道楽のような見られ方が多くなっているのが現状です。そこで今回は日本であまり知られていないクラシックカー投資の世界をご紹介します。

    Contents

    投資対象としてのクラシックカー

    欧米でのクラシックカーは貴族の嗜みという文化的な性格も持っている存在です。それは稀少なクラシックカーが歴史の1ページに登場する生き証人として、唯一無二の存在だからです。それゆえ、自動車史や近代史といった歴史に関する教養や機械工学的な知識など幅広い知識を以てクラシックカーの取引の現場では扱います。それは同じモデルでもその個体の持つ歴史が価格決定要素となっているからです。

    一方、クラシックカーは世界の経済動向にも影響を受ける金融商品です。どちらかというと実物資産の為、株式とは逆の値動きをする傾向があり、金相場と連動した動きをすることが多いです。しかし、フェラーリだけは経済情勢の影響を最も敏感に受け、株価と連動する値動きをする特殊なブランドとなっています。逆に、自動車愛好家が主なファン層となっているモデルは経済情勢を全く受けないといった特徴もあります。ただし、全体的にはすでに生産されていない為、世の中の現存数は減っていく一方の為、全体的には相場は上昇しているのが実態です。 その為、クラシックカーは趣味として楽しみながら資産形成も出来る、車好きには夢のような世界だと思います。ただし、まだまだ日本では流通網が確立されておらず、情報も非常に少ない事から一握りの裕福層の車マニアの趣味のようになっていることも事実です。

    欧米のクラシックカーマーケットの現状

    世界のクラシックカー相場は2015年をピークに現在は緩やかに下降しています。2015年までは、あらゆるクラシックカーの価値がうなぎ上りになる一種のバブル相場でした。それは世界経済の影響を受けて実物資産が注目されたこと、ニューエコノミーとして台頭してきた中国裕福層がフェラーリを中心に積極的に購入した事が原因と言われています。現在、バブル相場の勢いはなくなりましたが、歴史上クラシックカー相場は着実に価格上昇しており、株式投資よりも成長率が高い資産となっております。

    また、各モデルの価格相場が上昇しきると新しい年代のモデルの相場が上がっていく特徴があり、現在では1960年代のモデルは相場上昇は止まり、1970年代~1980年代のモデルに相場の上昇トレンドが移ってきている状況です。

    クラシックカーの値上がり事例

    事例1:Ferrari Dino 246GT/GTS

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    詳細情報【クラシックカー旧車価格相場】フェラーリ ディーノ 206/246GT(Ferrari Dino 206/246GT)


    現在のピッコロフェラーリ(V8モデル)が生まれるきっかけとなったDino246は、この10年間で約4倍の値上がりをしています。10年ほど前は日本でもDino246GTが700~1,000万円で取引されていましたが、現在は3,000~4,000万円が相場のようです。

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    事例2:MercedesBenz 300SL

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    詳細情報【クラシックカー旧車価格相場】メルセデスベンツ300SL(Mercedes-Benz 300SL W198)


    メルセデスベンツ300SLは昨今のクラシックカー価格をけん引した代表的モデルです。2014~2015年頃のクラシックカーバブルの際には中心価格が1.5億円程度になり、10年ほど前と比べて4倍程度の価格となっていました。しかし、現在も価格は下がってきたとはいえ中心相場は1.2億円程度を維持しています。

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    事例3:Porsche 911

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    詳細情報【クラシックカー旧車価格相場】ナローポルシェ 911(Porsche 911 901型)


    一般的にナローポルシェと呼ばれる911モデルの初期型は、ここ数年大きく値上がりしました。この初代911は、911T,911E,911S,911CarreraRS2.7など様々なバリエーションがありますが、全てのモデルで価格が上昇しました。また、ナローポルシェについては、量産モデルでありながら大きく値上がりしているのも特徴です。これは、ポルシェが他の自動車メーカーに比べて後発メーカーだった為、クラシックカー市場において歴史が浅く、注目されていなかった事が原因で、クラシックカーバブルが訪れ、一気に価値が見直された結果、価格相場が上昇しました。

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    事例4:Toyota 2000GT

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    詳細情報【クラシックカー旧車価格相場】トヨタ 2000GT(TOYOTA 2000GT)


    日本を代表するクラシックカーであるToyota 2000GTも大きく価格が上昇した一台です。以前は2,000万円程度で売買されていた相場が、欧米のオークションで1億円以上の価格で落札された事をきっかけに一気に上昇し、6,000万円程度の価格相場に押し上げられました。ちなみに1億円近い相場で落札されたのは、総生産台数337台の内62台しか生産されなかった左ハンドルモデルです。

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    株式投資手法とクラシックカー投資の種類

    バリュー株投資タイプ

    株式投資の世界で「バリュー株投資」というのは、本来の価値に対して相場が下がっている銘柄を購入し、値上がりした際に売却して利ざやを稼ぐ投資法です。この手法はクラシックカー投資でも王道になっています。売買相場を読みながら値上がりしそうなモデルを購入して相場が上昇した際に売却します。ただし、クラシックカーはモデルごとに大きな相場はありますが、それに加えて個体ごとのコンディションによっても価格が変わります。その為、モデルの相場を見ながら個体のコンディションを見極めるスキルが必要です。ただし、モデルとして大きな上昇相場にある時はコンディションにかかわらず上昇していく傾向があります。ただ、一度、ピークになった際にはコンディションが悪い個体から値下がりが初めますので、注意が必要です。逆にモデル相場が過度に上昇している一種のお祭り相場では、コンディションが悪い個体の方が過度に評価される場合も多いので、ピーク時に売却する場合には大きな利ザヤも取れます。このため、コンディションが悪い個体への投資は上級者向けと言えるでしょう。

    成長株投資タイプ

    株式投資の世界における成長株投資とは、企業の将来性を吟味して株価の上昇余地を考え、成長性を期待する投資法ですが、クラシックカー投資の世界でも適用できます。今まで注目がされていなかった車種への投資という事になりますが、残念ながら株式投資に比べ銘柄にあたる車種は限られており、1960年代以前のモデルは概ね価格相場が確立されています。その為、クラシックカーの世界で大きく成長する車種を探すには年式の新しい車種から探し出す事になります。
    一般的にネオクラシックカーと呼ばれる1970年代以降のモデルがこれからの成長投資対象となりそうです。事実、ここ数年では1970年代のモデルも大きく値上がりし出しており、1990年代のモデルまでその影響は出始めています。今まで安い中古車として酷い扱いを受けていた車種が高額の取引きをされる事もあり得ますので、投資対象は身近にあるのです。

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    再生型投資タイプ

    再生型投資は株式投資の世界ではヘッジファンド等が行う投資の方法で、株式を取得し、経営権を手にいれた後、ファンドメンバーが経営陣に入りこみ会社の業績を立て直していきます。そして経営改善が完了した後、高い値段で売却し利ざやを稼ぐ投資手法です。これ方法はクラシックカー投資の世界では、コンディションが悪い個体を購入して、修理やレストアを行って良いコンディションにしてから売却する方法です。修理にかかる費用や部品の供給状況などを見極めて、コンディションを改善できるかどうかの判断することが求められますが、多くの場合ベース車両の購入金額とレストア費用および作業量といった部分を回収出来る金額での売却は可能なようです。

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