ここ最近、日本でクラシックカーシーンが盛り上がりを見せています。特にクラシックカー関連のイベントは年々増えてきており、エントリーして楽しむ人、見学して楽しむ人、参加車両の写真を撮影して楽しむ人などさまざまです。
ただ、どうせ楽しむなら自分もクラシックカーを購入して楽しみたい!という方も多いと思います。
一方で、旧車・クラシックカーイベントには、それぞれ参加規程が設けられており、どのクラシックカーを購入したら良いか迷われるかと思います。そこで今回は、クラシックカーイベントにエントリ―する為のおすすめクラシックカーをご紹介します。
旧車・クラシックカーイベントの参加車両規定
クラシックカーイベントと言えばヨーロッパやアメリカが有名で、クラシックカーラリーやサーキットレース、コンクールデレガンスなどあらゆるタイプのクラシックカーイベントが古くから行われています。一方、日本では、旧車・クラシックカーは一部の自動車マニアの世界といった印象で、欧米ほど一般的ではありませんでした。しかし、現在は日本でも下記4つのタイプのイベントを中心に全国各地で開催されています。それらのイベントではそれぞれ参加車両の規定がありますので、参加するには規定を満たしたエントリー車両を用意する必要があります。
クラシックカーイベントに関する情報はこちら
>>詳細記事『人気のクラシックカーイベントをタイプ別にご紹介!』
1.公道ラリー
現在、クラシックカーイベントの中心的な存在は公道ラリーイベントです。
数百キロから数千キロといった長距離を移動しながら、チェックポイント毎にPC競技と呼ばれる決められた区間を決められた時間で通過するタイム計測競技を行っていきます。そのタイム計測の正確性でラリーの順位を競います。参加車両の規定も年式や車種・モデルなど詳細に決められている場合も多くエントリー車両のハードルは比較的高いタイプのクラシックカーイベントです。
2.サーキットレース
参加車両をクラシックカーに限定したサーキットイベントも近年盛り上がりを見せています。当時のレーシングカーを忠実に再現したレプリカや、クラシックカーや旧車を現代風に仕立てた車両など、ドライバーの個性とこだわりが詰まったレースが繰り広げられています。正式なレースの為、クラス毎に細かなチューニング規定が設けられており、車種も限定されます。参戦するレースの規定を細かくチェックすると共に、専門のレーシングショップに相談する事をおすすめします。
3.コンクールデレガンス
希少なクラシックカーを一堂に集め、展示形式で公開するイベントです。コンクールの為、審査員が出展車両のヒストリーやオリジナル性などを評価し、各種表彰を行います。コンクール毎に毎回テーマが設けられているため、テーマにあった車両しか基本的にエントリーできません。また事前審査もあるため、エントリーのハードルはクラシックカーイベントの中で最も高くなっています。
4.ミーティング型イベント
クラシックカー愛好者が集まって、車談義や情報交換などを楽しむカジュアルなミーティング型イベントも各地で開催されています。これらイベントの参加規定は、比較的ゆるく、広く多様なモデルが集まります。こちらはあまり細かい規定に縛られず、好きなクラシックカーで参加出来ることが多いでしょう。
旧車・クラシックカーイベントにおすすめのモデル5選
それぞれ参加規定の異なる4タイプクラシックカーイベントをご紹介しましたが、最初の1台として、なるべく多くのタイプのイベントにエントリー出来るクラシックカーを選びたいと思います。そこで値段も手頃で維持もしやすいモデルを中心にクラシックカーイベントを楽しむおすすめモデルをご紹介します。
ポルシェ 356プリA~356C
まずはダントツでオススメするポルシェ356シリーズです。レースからミーティング型まで幅広いイベントの主役として楽しめる一方で、空冷のシンプルな構造から非常に丈夫なモデルなのでクラシックカー入門にもおすすめです。長距離のクラシックカーラリーにも安心してエントリー出来ます。
356シリーズは一部マイナーチェンジを経て356プリA~356Cまで生産されていますが、プリAに近づくほど年式は古く、価格相場も高くなります。また、クーペよりもオープンモデルが高価なことも356シリーズの特徴です。
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格相場】ポルシェ 356プリA(Porsche 356 Pre-A)』
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格相場】ポルシェ356A(Porsche 356A)』
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格相場】ポルシェ 356 B(Porsche 356 B)』
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格情報】ポルシェ 356C(Porsche 356C)』
トライアンフ TR3
オシャレなブリティッシュオープンカーでクラシックカーイベントを楽しみたいという方におすすめなのがトライアンフTR3です。トライアンフTR3も年式毎にTR3,TR3A,TR3Bと代わっていきますが、その中でも広くクラシックカーイベントに参加できるのは1957年まで生産されたTR3です。ただTR3シリーズの中でも一番高価なモデルのため予算と兼ね合いを見て、TR3AやTR3Bも視野に入れて選択してもらえればと思います。
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格相場】トライアンフ TR3(Triumph TR3)』
MGA
トライアンフTR3と並ぶブリティッシュオープンクラシックカーであるMGAもクラシックカーイベントにおすすめの一台です。クラシックカーラリーにもエントリー出来るモデルの中では最も手に入りやすい価格帯の為、入門としておすすめです。また、部品も手に入りやすく、維持の面でも安心です。
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格情報】MGA(エムジーエー)』
アルファロメオ ジュリエッタスパイダー
魅惑的なイタリアンスポーツカーでクラシックカーイベント楽しみたいという方には、アルファロメオジュリエッタスパイダーはいかがでしょうか?イタリアンスポーツカーと言えば、フェラーリが頭に浮かびますが、フェラーリのクラシックカーは数千万円から数十億円となっており、気軽にイベントを楽しめるモデルではなくなっています。また、戦前のアルファロメオはロールスロイス等と並ぶ、ハイエンドカーブランドとして知られており、クラシックカー界ではイタリアの名門です。かのエンツォフェラーリもアルファロメオのレーシングチーム出身です。そんなアルファロメオの量産メーカーとして生まれ変わるきっかけとなったジュリエッタシリーズのオープンカーでイベントを楽しんでみては。
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格情報】アルファロメオ ジュリエッタ スパイダー(Alfa Romeo Giulietta Spider)』
トヨタ 2000GT
日本人ならば日本車でクラシックカーイベントを楽しみたいという方に向けてトヨタ2000GTをご紹介します。日本のクラシックカーは、日本の自動車メーカーが全て後発メーカーである事から旧車として呼ばれる事が多く、残念ながら世界のクラシックカー文化では一般的存在ではありません。しかし近年、トヨタ2000GTが海外のクラシックカーオークションで1億円程度まで評価されるようになり、徐々に世界中で認められるようになっています。
>>詳細情報『【クラシックカー旧車価格相場】トヨタ 2000GT(TOYOTA 2000GT)』
まとめ
クラシックカーイベントにおすすめのクラシックカー5選はいかがだったでしょうか?
クラシックカーイベントに参加するために最適なモデルというポイントで選んでみましたが、クラシックカーイベントはそれぞれに細かい参加規定があるので、購入前には必ずチェックしましょう。
ただ実際はイベントはクラシックカーライフの一部なので、ご自身の好きなクラシックカーや若い頃に憧れていたモデルを選んでカーライフを楽しんで欲しいと思います。
皆さんも一生モノのパートナーとなる1台を見つけてみてはいかがでしょうか?