クラシックカーは、人を惹きつける独特な魅力があります。しかし、古い車はメンテナンスが大変な上に維持費もかかり、現代の車と比べると不便な点も多いです。なぜそこまでして、クラシックカーを所有するのでしょうか?この記事ではそんなクラシックカーの魅力を説明し、クラシックカーの年代ごとの分類やオーナーになる際の注意点もお話していくので、ぜひ参考にしてみて下さい。
Contents
クラシックカーの魅力とは?
ここからは、クラシックカーの魅力を下記の順でお話していきます。
- 他にはない個性や価値
- 車と一体になれる運転
- メンテナンスに手間がかかるが愛着がわく
上記一つずつ詳しく見ていきましょう。
他にはない個性や価値
クラシックカーの魅力は、ほかにはないデザイン性です。現代の車は、燃費を向上させるため機能面を重視した設計となっています。ですが、クラシックカーは”かっこよさ”を追求したデザインで、内装や外装が個性的な車が多いです。またクラシックカーは、再生産できないので価値が高いです。メーカー側が再生産をしていないので、買い替えができません。「幻のクラシックカー」「世界に数台しかない」などの付加価値が、クラシックカーの魅力をさらに引き立てています。
車と一体になれる運転
クラシックカーの運転は、車と一体になれる感覚があります。クラシックカーは、ドライバーの運転技術で車の性能を引き出せるのが魅力です。クラシックカーの燃料噴射はキャプレター式が用いられ、天候や湿度でエンジンのかかり具合に影響はありますが、エンジンやエキゾーストは心地よいサウンドを鳴らしてくれます。
メンテナンスに手間がかかるが愛着がわく
クラシックカー愛好家の人たちは、メンテンナンスなどの不便な点を、”楽しみ”ととらえています。理由は、手間暇かけている分愛着がわいてくるからです。クラシックカーは、運転中にバッテリーメーターや水温系の確認などが必要で、常に車に気を使わなければなりません。こういった手間を、”車との対話”ととらえて楽しんでいます。
クラシックカーの名称と年代ごとの分類
ここからは、クラシックカーの名称と年代ごとの分類を、下記の順で紹介していきます。
- クラシックカーのイギリスでの分類
- 旧車・ノスタルジックカー(1950年代後半~1970年代)
- クラシックカー(1970年代)
- ネオクラシックカー(1980年代~2000年代)
上記を詳しく見ていきましょう。
クラシックカーのイギリスでの分類
クラシックカーは、車やオートバイ、サイドカーなどを指す名称です。イギリスでは、1971年より前に作られた車をクラシックカーと呼び、下記のように分類しています。
- 1904年以前 ベテランカー
ベテランは、「老練者」「熟達者」などの意味がある - 1916年頃 エドワーディアンカー
イギリス国王エドワード7世の時代に登場した車 - 1930年頃 ビンテージカー
古くて価値がある車を指し、同時期に作られた一般車は当てはまらない - 1942年頃 ポストビンテージカー
第2次世界大戦の時期に作られた車
このほかにも、誰もが納得するような経歴を持つ車を、「ヒストリックカー」などと呼んだりもします。
旧車・ノスタルジックカー(1950年代後半~1970年代)
「旧車・ノスタルジックカー」は、1950年代後半~1970年代に作られた車です。ただ、個人の主観によって年代の幅があるので、言葉自体はあいまいなものとなっています。ちなみに、1967年~1970年にわずか337台しか生産されなかったトヨタ「2000GT」は、伝説のスポーツカーです。
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クラシックカー(1970年代)
日本クラシックカー協会(JCCA)は、1975年までに作られた車を「クラシックカー」として定めています。また日本では、1945年までに作られた車をヴィンテージカーと称する規定です。
ネオクラシックカー(1980年代~2000年代)
「ネオクラシックカー」は、1980年代~2000年代までに作られた国産車です。当時は、バブル景気の影響もあり新技術開発の競争が激化し、多額の費用で車が生産された時代でした。
クラシックカーのオーナーになる際の注意点
ここからは、クラシックカーのオーナーになる際の注意点を、下記の順でお話していきます。
- クラシックカーはどういったものなのかを知る
- 故障したときの心構え
- クラシックカーの修理は難しい
上記を一つずつ解説していきます
クラシックカーはどういったものなのかを知る
クラシックカーのパーツは、フレームやエンジン、サスペンションなどが古くなり、部品も手に入れにくいです。またクラシックカーは、定期的な点検も必要になります。エンジンオイルやブレーキオイルの確認など、細かな点検が必要です。クラシックカーのオーナーになるには、それなりの覚悟が必要になります。
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故障したときの心構え
クラシックカーは、”いつ故障してもおかしくない”ことを、頭に入れておきましょう。車が故障した際は、近くにメンテナンスをしてくれるお店があれば便利ですが、ない場合は自分で行わなくてはなりません。故障のよくあるケースは、”エンジンがかからない”ケースです。こういった際は、バッテリーが上がっているかバッテリーの寿命、セルモーターの故障など様々な要因が考えられます。なので、自分でメンテンナンスできるぐらいの知識が必要でしょう。
クラシックカーの修理は難しい
クラシックカーに使われている部品は、メーカーが生産を中止しているものが多いです。なので修理する際は、ほかの車の部品を使用するか、ワンオフで制作します。お店に修理を依頼する場合でも、対応してもらえる店舗もメカニックも少ないのが現状です。
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まとめ
いかがだったでしょうか?クラシックカーの魅力や、言葉の意味などを理解していただけたのならうれしいです。この記事を読んでクラシックカーに興味を持ってくれた方は、ぜひ最初の一歩を踏み出してみましょう。きっと今とは違った世界が見られますよ。あなたのクラシックカーライフが、幸せであることを願っています。